肉の万世
肉の万世(にくのまんせい)は、東京都千代田区の株式会社万世(Mansei Co., Ltd.)が運営する肉料理レストランや精肉店の名称である。
微笑む赤い牛の顔がトレードマーク。現在看板等に用いられている簡略化された意匠は大阪万博のポスターをデザインした福田繁雄の手になるもので、ベースとなったキャラクター(モーちゃん・ブーちゃん)ならびに包装紙等のオリジナルデザインは絵本作家の林義雄によるもの。 万世洋食、万世焼肉、万世拉麺を関東各地にチェーン展開する。
概要
株式会社万世は、戦後開業した電機部品商・鹿野無線が母体。ドッジ・ライン不況の1949年に精肉・コロッケ商「万世」へ業種転換し、秋葉原電気街では異色の大型飲食店として成功する。整形加工肉ではないため1つ1つハンドカットされる名物万かつサンドは、後楽園球場や小田急ロマンスカーの車内販売で全国的に知名度を広げ、自社直営牧場を擁するまで発展。現在も東京駅や羽田空港の駅弁・空弁として人気の商品である。
食肉卸売業の他、ステーキ、焼肉等肉料理全般を扱うレストランのみならず、パーコー麺で有名なラーメン屋や、カツサンドやカレー等を主に提供する軽食喫茶も手掛けている。
東京・秋葉原の本店ビル(通称「肉ビル」)ではフロアごとに精肉惣菜店およびラーメン、洋食、焼肉、ステーキレストラン、バー、居酒屋といった多様な業態のレストランを展開し、景色の良い上階ほど高級志向になる。1階及び地下は予算1,000円以下でも食事できるが、最上階は10,000円クラスの客単価設定とされている。エレベーターでも降りる事ができない6階部分は、集中調理室となっており、各階店舗の仕込みや調理が行われる厨房となっている。
会員制度
小学生以下の児童を対象に「まんせいくらぶ」という会員制度があり、通常の来店でもジュースかアイスクリーム(ソフトクリーム導入店舗ではミニソフトクリーム)が無料提供され、また誕生日前に郵送される招待状を持って来店すると、記念品や写真撮影といった特典を受けることができる。 また、中学生以上になると「mansei club ファミリー」に加入でき、誕生日が近付くと、ソフトドリンクや記念写真サービス、お祝いドリンクの特別価格での提供といった特典を受けることができるバースデーカードが送付される。
「まんせいくらぶ」「mansei club ファミリー」はどちらも入会費・年会費がかからない。
店舗
エピソード
屋号の「万世」は本店近くにかけられた万世橋[1]に由来する(同社ウェブサイトにも『「万世橋」から名前をとった肉の万世』と言及がある)。
関連項目
脚注
- ↑ 当時は「萬世橋」の表記で、「よろずよばし」とも呼ばれていた。