納涼床
納涼床(のうりょうゆか、のうりょうどこ)、あるいは川床(大阪北浜では「かわゆか」、京都鴨川では「ゆか」、貴船、高雄では「かわどこ」と読むのが一般的)は京都や大阪の夏の風物詩の一つである。料理店や茶屋が川の上や、屋外で川のよく見える位置に座敷を作り、料理を提供する。
5月ごろから9月ごろまで、京都の鴨川、貴船、高雄、鷹峯などで楽しむことができる。
旧河川法ができてからはこのような河川敷地の利用は規制されていたが、準則の緩和により2009年大阪北浜に常設の川床「北浜テラス」が設置された。規制緩和を活用した北浜方式の川床は「東京かわてらす」など他の河川にも広がりつつある。
鴨川納涼床
二条から五条にかけて90軒ほどの店が並ぶ。京料理以外にも中華や焼肉など各国の料理が選べるので、気軽に納涼床を楽しむことができる。また、大衆的なチェーン店であるスターバックス京都三条大橋店でも納涼床を楽しむことができる。
基本的に夜の納涼床が中心であるが、5月・9月は昼の納涼床も楽しめる。(食中毒防止のため、7・8月は昼の納涼床は営業しない。)
京都府鴨川条例においては、特に「鴨川の右岸の二条大橋から五条大橋までの区間において、飲食を提供するために設置される高床形式の仮設の工作物」(同条例14条)を同条例における鴨川納涼床と定義し、それらについては知事が河川法許可の審査基準を定めるものとしている。
貴船の川床
貴船口駅から貴船神社に向けて少し歩くと20軒ほどの店が床を並べている。京料理や流しそうめんを楽しむことができる。自然が多く情緒溢れる床である。川の上に床をつくる。
高雄の川床
京都市内より気温が3~5度低く夏の別天地として知られる高雄。清滝川に張り出すように一段高い位置にたてられた床で屋根が有るのが特徴。天然鮎、京野菜など旬の食材を使った川床料理を楽しむことができる。また6月中旬から7月中旬頃まで、天然記念物の源氏ぼたるも見ることができる。期間はお昼 5月初旬から11月末まで。夜 6月1日~9月末頃まで。
大阪川床「北浜テラス」
水都大阪のシンボル「中之島」に面して、北浜1丁目から2丁目の土佐堀川左岸に設けられる川床。背景の梅田のビル街や高速道路、中之島のバラ園や赤レンガの大阪市中央公会堂、時折遊覧船が行く穏やかな土佐堀川(旧淀川)など、都会と自然が融合した広大な空間を楽しめる。3月下旬の川床開きから秋・寒くなるまで運用されているが、常設の為一部店舗は冬季も営業している。
外部リンク
- 京都鴨川納涼床協同組合
- 京の夏の風物詩 鴨川 納涼床、鴨川納涼床(ぐるなび)
- 納涼床(京都新聞)、Noryo Yuka (The Kyoto Shimbun News)
- 京都・鴨川納涼床の風景(日本の写真集 デジタル楽しみ村)
- 鴨川納涼床(パノラマ写真で巡る京都観光ガイド。先斗町四条上ル鍋屋町の和風居酒屋「くわ焼 ぽんと」前の河川敷付近で全周を見る。QuickTime VR。ドラッグで移動、シフトキーでズームイン、コントロールキーでズームアウトする写真)
- 鴨川・貴船の床びらき(e京都ねっと)
- 貴船観光会
- 大阪川床 北浜テラス