紀元前435年
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テンプレート:Yearbox 紀元前435年は、ローマ暦の年である。当時は、「イウルスとトリコストゥスが共和政ローマ執政官に就任した最初の年」として知られていた(もしくは、それほど使われてはいないが、ローマ建国紀元319年)。紀年法として西暦(キリスト紀元)がヨーロッパで広く普及した中世時代初期以降、この年は紀元前435年と表記されるのが一般的となった。
できごと
ギリシア
- ギリシアの植民都市であったエピダムノス (Ἐπίδαμνος、Epidamnos) で、寡頭制体制と民主派の間に紛争が起こった。この植民都市の市民の大部分は、コリントスかケルキラ島の出身であった。エピダムノスから追放された寡頭派はケルキラに助けを求め、民主派はコリントスに支援を求めた。この紛争はやがて激化し、ケルキラがコリントスに攻撃される事態に至った。
芸術
- アテナイの彫刻家ペイディアスが、エーリスにおいて、オリンピアのゼウス神殿のために制作していた、黄金と象牙で飾られた神々の王ゼウスの像が完成した。この像は、世界の七不思議のひとつに数えられた。オリンピアのゼウス像は、通常の人間の7倍の大きさで13メートルほどあったとされ、神殿の天井の高さいっぱいの大きさであったとされている。
誕生
- キュテラのピロクセノス (Philoxenus of Cythera) - ギリシアのディテュランボス(酒神讃歌)詩人