等方的と異方的
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テンプレート:出典の明記 ある対象の性質や分布が方向に依存しないときそれは等方的(英語:isotropic)であるという。また、方向に依存するとき異方的(anisotropic)であるという。別な表現では、ある対象の性質や分布が回転により変化しないとき等方的であり、回転により変化するとき異方的である。対象が等方的か異方的かは、対象の等方性(isotropy)もしくは異方性(anisotropy)の有無として表現する場合もある。
空間(真空)は、本質的には、回転に関して物理法則が不変であるので等方的である。また、そこに何らかの物体があるとその場は異方的になる場合がある。
例
- 水やガラスは光学的性質に関して向きによらないので等方的であるが、液晶や結晶は向きによって異なる偏光応答をするので異方的である。
- 地球が存在するせいで、地上の重力場は一方向に引力が働いているので異方的である。ただし地球を中心に全体を見た場合、系を回転しても重力場は同じであるので等方的と見ることができる。
- 木材は縦方向、年輪に垂直な方向、年輪の接線方向に関して強度などの性質が異なるので異方的な材料である。
関連項目
- 均質 - 均質性(en:Homogeneity)
- 一様 - 一様性(en:Uniformity)
- 斉一性の原理 - 斉一説
- 平坦性問題 - 宇宙背景放射 - インフレーション理論 - 量子ゆらぎ - 地平線問題
- テンソル