種蒔く人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
種蒔く人(たねまくひと)は、1921年(大正10年)、小牧近江が出身地の土崎小学校時代の友人、今野賢三、金子洋文らと土崎港で第一次三冊を発行した雑誌。
小牧がフランス滞在中に参加したアンリ・バルビュスの提唱した反戦運動=クラルテ運動の種を日本で蒔くと言う趣旨に基づく。スローガンに「行動と批判」を掲げ、ロシア革命救援、非軍国主義、国際主義などを基調に様々な特集を組んだ。
1923年、関東大震災により廃刊(第二次通巻21冊)したが、終刊号と別冊『種蒔き雑記』で震災時の亀戸事件での朝鮮人・社会主義者への虐殺に強く抗議した。 『文芸戦線』はこれに後続するものとされる。
書籍
- 『種蒔く人』復刻版24冊 日本近代文学研究所 昭和36年