神奈川県立相模原高等学校
神奈川県立相模原高等学校(かながわけんりつ さがみはらこうとうがっこう)は、神奈川県相模原市中央区横山一丁目にある公立高等学校。
目次
概要
男女共学。神奈川県立相原高等学校の普通科が分離独立する形で開校した。2000年度から2学期制を採用している。近隣に光明学園が運営する同名校(相模原高等学校 (私立))があるため、区別のために県相(けんそう)と呼ばれることが多い。県北地区の進学校であり、旧学区トップ校であった。近年の4年制大学への進学率はほぼ100%で、2005年度のMARCHの合格率は全国1位である。2011年度には東京大学2名(現役1名、浪人1名)、また、2012年度には東京工業大学6名(現役5名、浪人1名)をはじめとする、多数の難関国公立、私立大学の合格実績をたたき出している。県教育委員会から学力向上進学重点校として指定を受けている。多くの部活動では北相地区(県北地区+県央地区+秦野・伊勢原地区)に所属。
沿革
- 1964年4月 - 開校
- 1966年6月 - 校旗制定
- 10月 - 校歌制定
- 1973年11月 - 10周年記念式典
- 2013年11月1日 - 50周年記念式典を、相模女子大学グリーンホール(旧グリーンホール相模大野)にて挙行。
設置課程
交通
- JR横浜線 相模原駅
- 徒歩 約20分
- 神奈中バス 上溝駅行き(直通)「高校入口」下車徒歩約4分
- 神奈中バス 上溝駅行き(横山団地経由)「横山団地」下車すぐ
- JR相模線 上溝駅
- 徒歩 約15分
- 神奈中バス 相模原駅行き(直通)「高校入口」下車徒歩約4分
- 神奈中バス 相模原駅行き(横山団地経由)「横山団地」下車すぐ
施設
校舎
3つの棟が存在しており、南側から順にA棟、B棟、C棟という名前がついている。一部の増築部分を除いていずれも開校時に建てられたものであり、築40年以上の非常に古いつくりとなっている。近年は老朽部分の修繕工事が行われ、雨漏りも大幅に改善された。以前はC棟にも普通教室があったが、2008年10月よりC棟の耐震化の決定を受けて、現在は普通教室があるのはA棟とB棟のみである。2009年夏から全ての普通教室および一部の特別教室にエアコンが導入された。 2011年3月の東日本大震災を受けてBC棟間東側の渡り廊下が通行厳禁となっていたが、同年5月中旬には工事が済み通行可となっている。
学校行事
学園祭
学園祭は相翼祭と呼ばれ、体育部門と文化部門に分かれている。体育部門は毎年6月頃に、文化部門は9月頃に開催されている。 学園祭を企画運用するための団体として、生徒会とは別に「SSC」と呼ばれる生徒主体の組織がある。
体育部門は学年やクラスでの分割ではなく、誕生月をベースに「春組・夏組・秋組・冬組」に分かれて競技を行う。また、組ごとに希望者が参加する男女ペアダンスがある。春組と冬組はダンスが強く、夏組と秋組は運動競技が強いという傾向がある。
文化部門では各クラスや団体がそれぞれ催し物を出店し、最も素晴らしかった団体に贈られる「柴胡ヶ原(さいこがはら)大賞」の受賞に向けて各団体が競い合う。催し物の内容としては、劇、イベント・アトラクション、模擬店などが挙げられる。模擬店は通例として3年生のクラスが行うこととなっている。体育館ではステージ発表として軽音楽部、マンドリン部、吹奏楽部、応援団部などの公演が行われる。最終日の夕方からは体育館にて在校生だけのイベントである後夜祭が開催され、バンド演奏やミスコン(ミス県と呼ばれる)の発表などで毎回盛況を博している。
その他のイベント
- 4月に新入生歓迎球技大会(種目はバレーボール)というものがあり、その年の話題のものなどの仮装をして応援をする。新入生歓迎とは名ばかりで実際は2、3年生が新入生に勝ち、先輩としての威厳を見せるためのイベントである。
- 10月から11月にかけてコパ県相(種目はサッカー)というものもあり、3年生を対象として“受験のストレス解消”を理由に、昼休みの時間を使って行われている。
- 1年生限定で、毎年11月頃に合唱コンクールを実施する(音楽クラス部門、美術クラス部門に分けて採点する)
- 1月にはクラス対抗の百人一首があり、1・2年生が別々の日に行う。
- 全部で3戦あり、最初は出席番号が一緒の者同士で競う。次に委員会が決めたグループ内で競い、最後は一番盛り上がる「デカルタ」と呼ばれるもので、大きいサイズの百人一首をクラスの代表3名が出場し競う。
- 冬には持久走大会(1・2年男女が参加)もあり、男子は6.6km・女子は5km走る。
クラス編成
2010年度は、1学年7クラス(1クラス40人前後)である。また、1年次は「音楽I」「美術I」から1つ選択、2年次は「物理I」「地理B」「日本史B」から2つ選択のように履修科目の選択があるため、それによりクラス編成が行われる場合もある。ただし、クラスを2つに分けて授業を行う場合もある(例えば、2年のあるクラスでは全員が「地理B」を選択していて、半分の生徒が「物理I」、もう半分の生徒が「日本史B」を選択する場合。このとき、とある時間は〝物理I/日本史B〟といった具合になる)。3年次は文系(I類)と理系(II類)に分かれる。ここ5〜6年は文系が4クラス、理系が3クラスとなっていたが、2010年度の3学年は文系の人数が増加(理系の人数が減少)したため、文系が4.5クラス、理系が2.5クラスとなった。つまり、この年の3年E組は文理系混合クラスとなった。このような文理系混合クラスができるのは稀であり、これによりこのクラスでは理系男子と文系女子(理系女子と文系男子)は週に8時間(リーディング・ライティング・現代社会)しか同じ授業がない(総合学習、ロングホームルームを除く)。
部活動
比較的入部率が高く、進学校ではありながら部活動も充実している。このことから、ホームページやポスターなどでも「文武両道」という言葉が見受けられる。陸上部はインターハイ出場回数が多い。県内の公立校では唯一の、マンドリン部がある。マンドリン部は、2012年12月に行われた「第12回 神奈川県高等学校 器楽・管弦楽演奏会」にて教育長賞を受賞したため、2013年8月3日、長崎ブリックホールで行われた「第37回 全国高等学校総合文化祭」への出場を果たした。また、本校のグラウンドおよび体育館が公式戦の会場に使用されることもある。
運動部
- 硬式野球部
- バスケットボール部
- 応援団部
- 体操部
- ハンドボール部
- 剣道部
- 水泳部
- 卓球部
- ソフトテニス部
- 硬式テニス部
- サッカー部
- 陸上競技部
- バレーボール部
- バドミントン部
文化部・同好会
- 吹奏楽部
- 演劇部
- 軽音楽部
- マンドリン部
- 茶道部
- 書道部
- アニメーション漫画研究同好会
- 囲碁同好会
- 文芸同好会
- 大道芸同好会 (11月より正式に活動開始)
- 空手道同好会 (11月より正式に活動開始)
その他の活動
- KITS
著名な出身者
- 田原浩史 - テレビ朝日アナウンサー。第18期生。
- 赤間二郎 - 衆議院議員(自民党)。元神奈川県会議員。第20期生。
- 森健 - 2012大宅賞受賞作家第20期生。
- 清水義央 - プログレッシブ・ロックバンドKENSOのギタリスト。在学中にKENSOを結成。現役の歯科医でもある。
- 磯貝サイモン - ミュージシャン。2006年メジャーデビュー。第36期生。
- 池田直隆 - 国際政治学者
- 本多利範 - ラオックス社長
- 古市幸雄 - 実業家、英語教育者。