睦月島
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睦月島(むづきじま)とは、瀬戸内海に位置する忽那諸島に含まれる島。忽那諸島の有人島の内では、中島本島の東の島である。愛媛県松山市に属する。
自然
- 周囲:13km
- 面積:3.82km²
歴史
- 島名の由来は、伊予王子と和気姫の子むつきが流れ着いたという説と河野家の祖先がこの島に逃げ落ちたときに月が出ていなかったからという説、また災いが続いたので「無須喜」を改めたとの説がある。いずれにしても古くからある名である。
- 明治期には伊予絣の行商の島として知られ繁栄をきわめた。長屋門を擁する民間などにその面影が窺える。
- 1889年(明治22年)、睦月村と野忽那村の合併により睦月村となる
- 1960年(昭和35年)、中島町に編入
- 2005年(平成17年)1月1日、中島町の松山市との編入により、松山市の一部となる。
産業
社会
- 小学校は1校。松山市立睦月小学校
- 2008年度の児童3名。2009年4月から休校中。
- 中学校は平成13年度に閉校。睦月島の中学生は、中島中学校へ通学。
- 人口408人(平成12年国勢調査)
交通
- 睦月港が唯一の島外との交通手段。
- 中島汽船の、松山港(高浜港)からの東線の高速艇、カーフェリーが発着。
寺社
- 玉善寺 - 夫婦楠
- 當田八幡神社(とうだはちまんじんじゃ) - 乃木大将による記念碑がある
関連図書
- 角川日本地名大辞典編纂委員会編『角川日本地名大辞典38 愛媛県』角川書店、1981年、645-646頁、912頁