真光系諸教団
真光系諸教団(まひかりけいしょきょうだん)とは、かつて世界救世教の幹部であった[1]岡田光玉が設立した新宗教系教団「世界真光文明教団」およびそこから分派ないし派生した一連の教団である。
具体的には、主に以下の教団を指す。
目次
世界真光文明教団
テンプレート:Main かつて世界救世教の幹部であった岡田光玉によって1959年に立教された。 2代教え主関口榮。平成6年1月3日昇天。神名聖峰。3代教え主に関口勝利が就任。 神名聖翔。静岡県伊豆市冷川に本部がある。日本、アメリカ、台湾、メキシコ、ブラジル、カナダ、アフリカ等に拠点あり。
神幽現救世真光文明教団
世界真光文明教団所属時に神から示されたとする独自の業を用いたことをきっかけに除名された依田君美によって1974年に立教された。
崇教真光
真光裁判
初代教え主が他界した後、継承者を巡って争われた裁判。崇教局長であった関口榮と、岡田の養女であった岡田恵珠がそれぞれ二代を主張。訴訟まで発展し、結果、教団を分裂へと導く結果となった。
裁判は1974年9月18日に関口榮が岡田恵珠を訴え、1982年7月5日和解が成立(実質的な岡田恵珠の敗訴―教団の名称、紋章、施設の使用禁止)し、それぞれ独立して教線の拡大を行なう事と裁判所から示された。
教団の設立
真光裁判の係争中に、岡田恵珠は1978年に『崇教「真光」』[2]を設立し、教団設立の経緯を詳しく知らされないまま[3]、信徒の多くはついて行ったと言われている。 岐阜県高山市に本部がある。2代教え主岡田恵珠。神名聖珠。現在も健在。平成14年6月、2代教え主代理に岡田晃弥就任。平成21年6月23日をもって3代教え主として、岡田晃弥改め岡田晃央就任。日本と世界各国に多数拠点あり。
ス光光波世界神団
テンプレート:Main 崇教真光の信徒であった黒田みのるによって1983年に立教された(現在、黒田みのるは真光との関係を否定している)。
陽光子友乃会
関口家による教団私物化を批判した上で、世界真光文明教団から分裂した教団。初代の頃からの信者であった田中清英(元世界真光文明教団・崇教局長)が設立。 茨城県つくば市に本部がある。田中清英が三代教え主就任。神名三代聖凰。(世界真光文明教団の二代教主関口栄の「聖峰」という神名は正当な神示によるものではないと述べ、教え主は聖凰を名乗るべきであるという自説による)平成14年6月に昇天。崇教局長沼田明里が四代教え主に就任。神名4代聖凰。 日本、シンガポール、マレーシア、台湾、アメリカ、ドイツ、メキシコに拠点あり。
真光正法之會
田中清英による教団私物化批判により陽光子友乃会より脱会し設立した教団。
神聖位山真光神団
岐阜県高山市にある教団。
主神正法会
三重県にある「陽光子友乃会」から分派した教団。
参考文献
- 上之郷利昭 『教祖誕生』所収「陸軍中佐岡田良一を襲った『真光』の啓示」 ISBN 4103670010 ISBN 4061857398
- 早川和廣 『新興宗教教祖のウラの裏がわかる本』所収「分裂好きな関口栄・世界真光文明教団と岡田聖珠・崇教真光」 ISBN 4893740210
- 段勲 『「超能力」宗教・その謎と正体』 ISBN 4871770486
- 石川元 「『真光教の体験的理解』 その顛末」 小田晋編 『宗教オカルト時代の心理学 (現代のエスプリ 292)』 ISBN 4784352929
- 『中外日報』1982年9月3日8-9面「ニュース追跡:世界真光文明教団事件(上)」
- 『中外日報』1982年9月6日8-9面「ニュース追跡:世界真光文明教団事件(中)」
- 『中外日報』1982年9月8日8-9面「ニュース追跡:世界真光文明教団事件(下)」
- 『宗教関係判例集成 第4巻』(第一書房) 136-143頁
- 『宗教関係判例集成 第5巻』(第一書房) 566-589頁
- 『宗教法』第5号(宗教法学会発行) (1986.11) 25-42頁
- 『現代』(月刊)1987年4月号 P238-255
- 『現代』(月刊)1987年8月号 P338-353
- 『現代』(月刊)1987年10月号 P342-364
- 『ゼンボウ』1987年10月号(全貌社)P34-39