信濃川田駅
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(町川田駅から転送)
テンプレート:駅情報 信濃川田駅(しなのかわだえき)は、長野県長野市若穂川田にあった長野電鉄屋代線の駅。屋代線廃止に伴い廃駅となり、現在はバス待合室として利用されている。駅番号はY9。
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する地上駅。無人駅。2線とも両方向に出発信号機をもつ。かつて朝夕のラッシュ時には、須坂⇔当駅間の区間運転列車が運転されていたこともあった。構内には元貨物用の側線があり、現在は保線車両の留置線として使用されている他、廃車車両の解体も行われる。また、駅本屋の柱に据え付けられたホーロー板の駅名票の一部には隣接する駅も書き込まれているが、この内須坂方面の隣接駅が綿内となっており、1966年に綿内駅との間に若穂駅が開業したことが反映されていない。
1980年代初頭に放映された明星食品のカップラーメンのテレビコマーシャルのロケ地として、また近年では熊木杏里のシングル「七月の友だち」のPV撮影地としても使用された。
- Shinanokawada Station Platform 20120505.jpg
構内(2012年5月)
駅周辺
利用状況
年間乗車人数及び1日あたり乗車人員は次のとおりであった[1]。
- 2006年度 35,768人 : 98人/日
- 2007年度 30,586人 : 84人/日
- 2008年度 29,007人 : 79人/日
- 2009年度 26,108人 : 72人/日
- 2010年度 25,779人 : 71人/日
歴史
- 1922年(大正11年)6月10日 - 河東鉄道により町川田駅として開業。
- 1923年(大正12年)3月12日 - 町川田駅を信濃川田駅に改称[2]。
- 1926年(大正15年)9月30日 - 河東鉄道と長野電気鉄道の合併により、長野電鉄が発足したことに伴い、河東線の一部となる。
- 1945年(昭和20年)8月13日 - 長野空襲の際、当駅に停車していた列車に米海軍機による攻撃が加えられ、被害を出す。
- 1971年(昭和46年)10月1日 - 貨物営業廃止。
- 1983年(昭和58年)8月14日 - 手小荷物営業廃止。
- 2002年(平成14年)9月18日 - 路線名改称により屋代線の駅となる。
- 2012年(平成24年)4月1日 - 屋代線廃止により廃駅。
隣の駅
その他
- 駅構内跡には2000系A編成の他、小布施駅にある「ながでん電車の広場」に保存されていた車両等が留置されているが、廃止から一年以上が経過した2013年現在も留置されたままとなっており、現状では修復や公開の予定も無く放置状態となっている。一部車両は車体を覆っていたブルーシートが剝がれてしまうなど荒廃が見られる。
脚注
関連項目
テンプレート:長野電鉄屋代線- ↑ 「長野市統計書」による
- ↑ 『長野電鉄60年のあゆみ』195頁。官報では3月25日「地方鉄道駅名改称」『官報』1923年3月8日(国立国会図書館デジタル化資料)