池上通信機
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池上通信機株式会社(いけがみつうしんき、Ikegami Tsushinki Co., Ltd. )は、日本の業務用放送機器・通信機器メーカー。東証1部上場。本社は東京都大田区池上で、1946年(昭和21年)に斎藤公正が創立。
ビデオカメラやモニター・伝送機器などの放送業務用機器が主力。他にセキュリテイカメラ、医療用カメラ、錠剤検査装置を製造する。放送用機器はエミー賞を4回受賞するなど、世界的に評価されている。
概要
かつては両替機なども製造した。
2007年7月に、放送用映像製作・編集システム事業の強化を目的として東芝と資本提携する。その後、同社が発行済み株式の20.0%を保有し、東芝の関連会社(持分法適用会社)になった[1]。その後は2013年に自己株式取得を目的として東芝の保有する大部分を買収した。
ちなみに任天堂のアーケードゲーム「ドンキーコング」の基板プログラミングを行った会社でもある(これを巡って任天堂と訴訟沙汰となり、和解としているが実質絶縁となり後にセガ向けゲームの開発を行う事となった。詳しくは当該項目参照)。
沿革
- 1946年「池上通信機材製作所」として創業
- 1951年、商号を「池上通信機株式会社」に変更
- 1969年、カラークッキング全20冊刊行
- 1971年、カラーカメラを開発、NHKや民放各社に納入
- 1984年、東証1部に株式上場
- 2007年、東芝と資本提携を締結
放送機器
- HL-79E - 俗に「ななきゅう」と呼ばれた三管式ハンディカメラシリーズ
- HL-95 UNICAM - 79Eの性能でドッカブルタイプとして登場した池上最後の撮像管式カメラ。
- Editcam - 池上が独自で開発したカメラで、FieldPakと命名されたHDD又はフラッシュメモリ型のオリジナルリムーバブルカセットを使う
- GFCAM - 東芝と共同開発したフラッシュメモリ(GFPAK)を使ったビデオカメラ。GF seriesと呼称するフォーマットはMPEG2 HDで、50Mbpsと100Mbpsのスイッチャブル。カメラは池上が製造し、メモリーパックやレコーダー、プレーヤーは東芝が製造する。
受賞歴
エミー賞(技術開発部門)4回
- 1981年 カラースタジオカメラの自動調整コンピュータ
- 1983年 カラーカメラ(EC-35)の技術開発
- 1994年、「スキンディテール」
- 2010年 放送用テープレス記録システム