格子
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格子(こうし)は周期的に並んだ区切り、仕切りのこと。格子戸、鉄格子などとして一般的にも使われる。
格子は、角材を縦横の格子状に組み上げた建具。中間に補強用の水平材が入らずに、角材を縦方向に並べたものも格子と言うが、厳密には連子という。窓先に取りつけたり、引き戸や扉に戸板の替わりにこれを用いた格子戸などがある。装飾的な効果もあるため欄間や襖、障子等の内部建具にも付けられた。いずれの場合も建物の採光側に用い、内部での採光と通風を確保しつつ、外部からの進入と視界を制限できる効果がある。
大名屋敷や陣屋、城郭などではその効果を利用して物見用の出窓に格子を付ける(出格子)ことがあり、城郭の場合には敵の侵入などを防ぐためにほぼ全ての窓を太めの角材で造られた格子とすることが多かった。また、採光と視線の遮りの効果以外にも、牢や檻などの動物や人等を収める部屋の建具(鉄格子等)として、用いられることもある。
例
- Old komoro-honjin-toiyaba05s3872.jpg
- Kamiwarabe museum02s3200.jpg
商家(福井県敦賀市) 一階、二階共に窓に格子を据えている。
- Uda Matsuyama12s3872.jpg
商家(奈良県宇陀市松山) 様々な大きさの格子を使用。二階は虫籠窓。
- Kyoto gion02.jpg
町屋(京都市祇園新橋通)