東レ・アローズ (女子バレーボール)
テンプレート:半保護 テンプレート:バレーボールチーム 東レ・アローズ(とうレ・アローズ)は、滋賀県大津市を本拠地とする東レの女子バレーボールチームである。現在プレミアリーグ(Vリーグ)に所属。
概要
2000年7月で活動を休止した名門ユニチカ・フェニックスを東レが同年9月に引き継いで、滋賀事業場のある滋賀県大津市を本拠地として活動がスタートした[1]。同年よりVリーグ(現・Vプレミアリーグ)出場。大津市は、東レの発祥の地であり、かつては東レ男子バレーボールチームの本拠地だった。
チーム名は男子チームと同じアローズであり、女子も男子と同じ思いで取り組むことを目指すために、チームを引き継いだ時にそのまま採用した[2]。
練習場は大津市内の「東レアリーナ」である[1][2]。ホームゲームは、ホームタウンである大津市の滋賀県立体育館のほかに、東レの工場がある石川県や愛媛県でも開催され、金沢市のいしかわ総合スポーツセンターや松山市の愛媛県武道館などでも開催される。
歴史
2000年7月で活動を休止したユニチカ・フェニックスを同年9月に引き継いで、東レ滋賀事業場のある滋賀県大津市にチームを創設[3]。
2000/01シーズン、全体移籍後初となる第7回Vリーグでは4位に入る。
2001年に、廃部となった日立ベルフィーユから小玉佐知子、冨田寧寧ら有力な選手が入団。第8回Vリーグ(現・V・プレミアリーグ)ではレギュラーラウンドを14勝2敗の圧倒的な成績で1位突破。熊前知加子が3年連続3度目の得点王とベスト6、木村久美がレシーブ賞、冨田が新人賞を獲得する活躍を見せた。しかし、決勝ラウンドで3連敗して4位で終わる。それでも、黒鷲旗全日本大会(以下、黒鷲旗)で優勝し、全体移籍後初のタイトルとなった。
2003年は、元アメリカ代表のモニーク・アダムス、大型新人の大山加奈と荒木絵里香が入団。第10回Vリーグでアダムスが敢闘賞とベスト6、荒木がベスト6、大山が新人賞を受賞する活躍を見せるが、惜しくも準優勝。黒鷲旗では優勝を果たした。2004/05シーズンの第11回Vリーグはアダムスの体調不良などが響き8位で終わる[3]。このシーズンを以って、ユニチカ時代の1995年より指揮していた達川実監督が退任し副部長に就任(翌年デンソー・エアリービーズ監督就任)。菅野幸一郎コーチが監督に昇格した。
2005/06シーズン、菅野監督就任1年目の第12回Vリーグは盛り返してレギュラーラウンドで1位争いをするが、最後に競り負けて3位となり、ページシステム方式のセミファイナルラウンド初戦で敗れ4位で終える。2006/07V・プレミアリーグ(Vリーグより改称)では6位に留まる。
ここまで全体移籍してからなかなか優勝に至らなかったが、2007年、オープントーナメントとして新設された第1回皇后杯全日本選手権(以下皇后杯)で優勝すると、2007/08V・プレミアリーグでは、荒木、木村沙織、中道瞳らの活躍でレギュラーラウンドを23勝4敗で1位突破し、セミファイナルラウンドも3連勝[3]。そして、優勝決定戦でもデンソーを降してついに悲願の優勝を果たした。皇后杯と合わせて2冠達成。黒鷲旗は準々決勝で敗退し、史上初のメジャー3冠達成はならなかった。2008年度の所属選手では、西脇万里子(現姓:森)、大山加奈、荒木絵里香、木村沙織の4人が全日本女子代表に登録された。
2008/09V・プレミアリーグでは、荒木、木村沙織、中道に加え張越紅がMVPに輝く活躍をし、アタック賞の西脇も活躍をして2連覇を達成[3]。同シーズンの黒鷲旗も制覇して2冠となった。
2009/10V・プレミアリーグでは開幕24連勝を果たすJTマーヴェラスに先行されるものの、最終レグで全勝するなど勢いに乗り、セミファイナルラウンドでも2位に入り優勝決定戦進出。優勝決定戦で快進撃を続けていたJTをストレートで破り、3連覇を達成した。同シーズンの黒鷲旗も連覇を達成し、3シーズン連続となるシーズン2冠も達成した。2010年3月、芝田安希、荒木、濱口華菜里、木村沙織、迫田さおりの5人が全日本女子代表メンバーに登録された。芝田は辞退し5月に引退した。9月、中道が追加登録された。
2010/11V・プレミアリーグは、東日本大震災の影響によりシーズン打ち切りとなり、打ち切り時点での成績がJTを下回り4連覇はならなかった(準優勝)。
2011/12シーズンは、皇后杯で4年ぶりの優勝。V・プレミアリーグでレギュラーラウンド、セミファイナルラウンドを1位で通過し、優勝決定戦でも久光製薬スプリングスをストレートで破り、2シーズンぶりの優勝を果たした。また、2012年4月のAVCアジアクラブ選手権に出場し、準優勝を果たした。
2012年9月、チームの快進撃に大きく貢献してきた木村沙織がトルコのワクフバンク・テュルクテレコムに移籍[4][5]。戦力的な不安を抱えて臨む2012/13シーズンは、皇后杯では決勝進出するも決勝で久光製薬に敗れ準優勝。V・プレミアリーグはレギュラーラウンドを3位で突破し、セミファイナルラウンドも2勝1敗で優勝決定戦進出を果たすが、優勝決定戦で久光製薬にストレートで敗れ、準優勝に留まる。黒鷲旗も準決勝で久光製薬に敗れる。その後黒鷲旗でも優勝しメジャー3冠全制覇を達成した久光製薬にメジャー3大会で8戦全敗を喫する苦戦ぶりだった。2013年6月、菅野監督が7月から2年間のJOC海外研修のため監督を退任(総監督就任)し、福田康弘コーチが監督に昇格[6]。また、10月末日を以って、長くチームに貢献し2012/13V・プレミアリーグでもスパイク賞・ブロック賞など5つの個人賞に輝く活躍をしていた荒木が翌春出産予定のため退団(退社)した[7][8]。
成績
主な成績
- 優勝1回(2010年)
- プレミアリーグ(日本リーグ/Vリーグ)
- 優勝 4回(2007年度、2008年度、2009年度、2011年度)
- 準優勝 3回(2003年度、2010年度、2012年度)
- 優勝 4回(2002年、2004年、2009年、2010年)
- 準優勝 2回(2012年、2014年)
- 国体成年女子バレーボール6人制
- 優勝 2回(2007年、2011年)
- 準優勝 4回 (2005年、2008年、2010年、2012年)
- 優勝 2回(2007年度、2011年度)
- 準優勝 2回(2010年、2012年度)
年度別成績
大会名 | 順位 | 参加チーム数 | 試合数 | 勝 | 敗 | 勝率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Vリーグ | 第7回 (2000/01) | 4位 | 10チーム | 18 | 9 | 9 | 0.500 |
第8回 (2001/02) | 4位 | 9チーム | 16 | 14 | 2 | 0.875 | |
第9回 (2002/03) | 3位 | 8チーム | 21 | 12 | 9 | 0.571 | |
第10回 (2003/04) | 準優勝 | 10チーム | 18 | 13 | 5 | 0.722 | |
第11回 (2004/05) | 8位 | 10チーム | 27 | 11 | 16 | 0.407 | |
第12回 (2005/06) | 4位 | 10チーム | 27 | 20 | 7 | 0.741 | |
V・プレミアリーグ | 2006/07シーズン | 6位 | 10チーム | 27 | 11 | 16 | 0.407 |
2007/08シーズン | 優勝 | 10チーム | 27 | 23 | 4 | 0.852 | |
2008/09シーズン | 優勝 | 10チーム | 27 | 20 | 7 | 0.741 | |
2009/10シーズン | 優勝 | 8チーム | 28 | 21 | 7 | 0.750 | |
2010/11シーズン | 準優勝 | 8チーム | 26 | 19 | 7 | 0.731 | |
2011/12シーズン | 優勝 | 8チーム | 21 | 18 | 3 | 0.857 | |
2012/13シーズン | 準優勝 | 8チーム | 28 | 20 | 8 | 0.714 | |
2013/14シーズン | 3位 | 8チーム | 28 | 18 | 10 | 0.643 |
選手・スタッフ
選手
テンプレート:バレーボールのポジション 2014年7月版[9][10]
背番号 | 名前 | シャツネーム | 国籍 | P | 備考 |
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1 | 中道瞳 | NAKAMICHI | テンプレート:Flagicon 日本 | S | 主将 |
2 | 高田ありさ | TAKADA | テンプレート:Flagicon 日本 | WS | |
3 | 木村沙織 | テンプレート:Flagicon 日本 | WS | ||
4 | 迫田さおり | SAKODA | テンプレート:Flagicon 日本 | WS | |
5 | 小平花織 | KODAIRA | テンプレート:Flagicon 日本 | L | |
6 | 峯村沙紀 | MINEMURA | テンプレート:Flagicon 日本 | WS | |
7 | 田代佳奈美 | TASHIRO | テンプレート:Flagicon 日本 | S | |
8 | 木村美里 | MISATO | テンプレート:Flagicon 日本 | L | |
9 | 堀川真理 | HORIKAWA | テンプレート:Flagicon 日本 | WS | |
10 | 二見梓 | FUTAMI | テンプレート:Flagicon 日本 | MB | |
11 | 大野果歩 | ONO | テンプレート:Flagicon 日本 | WS | |
12 | 下平夏奈 | SHIMOHIRA | テンプレート:Flagicon 日本 | S | |
13 | 野村明日香 | NOMURA | テンプレート:Flagicon 日本 | WS | |
14 | 森優紀 | MORI | テンプレート:Flagicon 日本 | MB | |
15 | 伊藤望 | ITOH | テンプレート:Flagicon 日本 | MB | |
16 | 杉原若葉 | SUGIHARA | テンプレート:Flagicon 日本 | WS | |
17 | 藤本果歩 | FUJIMOTO | テンプレート:Flagicon 日本 | L | |
18 | 林有紀奈 | HAYASHI | テンプレート:Flagicon 日本 | MB |
スタッフ
役職 | 名前 | 国籍 | 備考 |
---|---|---|---|
部長 | 森岡正樹 | テンプレート:Flagicon 日本 | |
副部長 | 山口茂 | テンプレート:Flagicon 日本 | |
副部長 | 内山晃 | テンプレート:Flagicon 日本 | |
総監督 | 菅野幸一郎 | テンプレート:Flagicon 日本 | |
監督 | 福田康弘 | テンプレート:Flagicon 日本 | |
コーチ | 高杉洋平 | テンプレート:Flagicon 日本 | |
コーチ | 越谷章 | テンプレート:Flagicon 日本 | |
トレーニングコーチ | 松下大輔 | テンプレート:Flagicon 日本 | |
トレーナー | 渋谷理恵 | テンプレート:Flagicon 日本 | |
チームドクター | 中西一郎 | テンプレート:Flagicon 日本 | |
マネージャー兼コーチ | 芝田安希 | テンプレート:Flagicon 日本 | |
マネージャー | 伊東都 | テンプレート:Flagicon 日本 | |
事務局 | 柴田真由美 | テンプレート:Flagicon 日本 |
在籍していた主な選手
テンプレート:See also テンプレート:Col-begin テンプレート:Col-2
- 濱口華菜里
- 和田麻里江
- 荒木絵里香(第4代 主将)
- 宮田由佳里
- テンプレート:Flagicon ベタニア・デラクルス
- テンプレート:Flagicon イェレナ・ニコリッチ
- テンプレート:Flagicon モニーク・アダムス
- テンプレート:Flagicon ミラ・ゴルボビッチ
- テンプレート:Flagicon 張越紅
- テンプレート:Flagicon シンシア・バルボッサ
- テンプレート:Flagicon リエスベット・ヴァインデヴォーゲル
- テンプレート:Flagicon マノン・フリール
- テンプレート:Flagicon ステファニー・エンライト
関連項目
脚注
外部リンク
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