札幌市交通局710形電車
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札幌市交通局710形電車(さっぽろしこうつうきょく710がたでんしゃ)とは、札幌市交通局が1968年に導入した札幌市電の路面電車車両である。
概要
鉄北線の電化工事の完了に伴い、1968年(昭和43年)に路面ディーゼルカーD1020形の車体と550形・550形の電装品を種車として改造された電車。電車化にあたり、ディーゼル車時代にカットされた側面スカートは復元され、バンパー下部のスリットはそのままであったが、711号のみはバンパー下部のスリットも埋められていた。また、制御器の間接非自動制御化も同時に実施した。
製造
1968年8月~9月にかけて711号~713号がD1021号~D1023号の車体と550形559~560号、560形561号の電装品を種車に 泰和車輌で改造された。
改造
集電装置
改造当初はビューゲルであったが、Z形パンタグラフに交換された。
ワンマン化
1970年(昭和45年)にワンマン化改造を行った。
車体更新
1978年(昭和53年)に713号に車体更新が実施され、車体裾のステンレス製の飾り帯が撤去された。
廃車
1973年(昭和48年)4月の一条線部分廃止に伴い、711号・712号が同月に廃車となった。 1987年(昭和62年)7月に713号が8510形に置き換えられ廃車となった。
主要諸元
- 全長:13100mm
- 全幅:2230mm
- 全高:3510mm
- 自重:15t
- 定員:90人
- 出力・駆動方式:37.3kW×2・吊り掛け式
- 台車型式:住友金属KS-40系