有刺鉄線
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有刺鉄線(ゆうしてっせん, barbed wire)は、いくつもの刺(針)のついた鉄線のことである。主に鉄条網の材料として、敷地や物の保護を目的として、それらを囲うために用いられる。
構造
主に金属でできた頑丈な鉄線に、斜めに削いで尖らせた短い鉄線を巻きつけ、尖った部分を出すようにし[1]、それを数10cmごとに巻きつける事によって製造される。立ち入り禁止区域やプライベートな敷地に、無断で(不法に)人間や動物などが入ってこないように、敷地の柵に巻きつけるなどして使用する。中には電気を鉄線に通す事によって生き物が触れると感電するようにし、近づけないようにするものもある。
有刺鉄線は茨の刺に見立てて「バラ線(ばらせん)」とも呼ぶ、この場合は束をばらした電線のことではない。他に「鬼針(おにはり)」、「犬釘」、「Barbed Wire(バーブド・ワイヤー)」とも呼ばれている。刺は非常に鋭利なので、取り扱う場合は皮手袋の着用等の必要がある(ケブラー軍手では貫通してしまうので使えない)。
発明と普及
有刺鉄線は1865年にフランスで最初に発明され、これを改良したものが、1874年にアメリカ合衆国の発明家テンプレート:仮リンクによって発明された。アメリカでは、牧場や農場の境界を示す柵に用いられたことから、西部開拓時代を語る上でのキーワードの一つとなっており、テキサス州テンプレート:仮リンクには、有刺鉄線の博物館「テンプレート:仮リンク」が存在する。