接尾辞
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テンプレート:出典の明記 接尾辞(せつびじ)とは、接辞の一種で、語や語の一部の後ろに付加されて派生語を作り、元の語の品詞を変えたり、意味を付加したりする拘束形態素をいう。不正確な用語ではあるが接尾語(せつびご)とも呼ばれる。
日本語の接尾辞
日本語の接尾辞をいくつか挙げる。
- -さ
- 深い → 深- → 深- + -さ → 深さ
- 痛い → 痛- → 痛- + -さ → 痛さ
- -っぽい
- 女 + -っぽい → 女っぽい
- 安い → 安- → 安- + -っぽい → 安っぽい
- -状
- 円錐 + -状 → 円錐状
- -力
- 読解 + -力 → 読解力
1998年の赤瀬川源平著「老人力」のヒット以降、「○○力」の造語が多く見られる。
英語の接尾辞
英語の接尾辞をいくつか挙げる。
- 抽象名詞を作る。 -ation, -ance, -ism, -logy, -ship, -ment, -meter, -ness, -onym,-tomy など。
- -er, -ist など: 行為者を表す名詞を作る。
- -ee: 被行為者を表す名詞を作る。
- 形容詞をつくる。-ful (-でいっぱい), -able, -ible (-できる)など。
- -ly: 形容詞に付くと副詞を、名詞に付くと形容詞をつくる。
- -fy: 動詞をつくる。
上記の、派生に用いられる接尾辞が派生接尾辞と呼ばれるのに対し、動詞の時制や態を変化させる -ed, -en, -ing は屈折接尾辞と呼ばれ、活用語尾を構成する。
関連項目
テンプレート:Language-stubfr:Affixe#Place des affixes nn:Affiks#Suffiks