振動パック
振動パック(しんどうパック)は、1997年4月27日に任天堂から発売されたNINTENDO64の周辺機器である。型番NUS-013
概要
コントローラの裏に付いているコネクタに接続して使用する。バイブレータが内蔵されており、対応ソフトにおいて、ゲーム中にプレイしているキャラクターが衝撃を受けたりすると、コントローラと一緒に振動する仕組みになっている(例えばレースゲームでのクラッシュなど。他にも、ホラーゲームで恐怖感を増すために使われる場合もある)。前述のとおりソフト側が対応している必要があり、非対応ソフトではコントローラに装着しても作動しない。
電源は本体からは供給されず、単四アルカリ乾電池を2本使用する。ちなみに使われているのは携帯電話用ではなく、CDドライブ用のモーターである。また、有志によって電池不要にする改造が行われることもあった。(コントローラ端子から直接+3Vを取り出す為、複数同時に使用すると本体の動作が不安定になる恐れあり)
ソフトとしては『スターフォックス64』が初めて対応し、同ソフトとの同梱版が販売されていたことがある。また振動パックより前に発売されたが、後に振動パックに対応できるよう修正を加え改めて販売したソフトも存在する(『スーパーマリオ64』と『ウエーブレース64』)。
コントローラを振動させるという発想は発表当時には画期的なアイデアであり、これ以降ドリームキャスト(セガ)の周辺機器「ぷるぷるぱっく」、プレイステーション(ソニー・コンピュータエンタテインメント)の「デュアルショック」と、多くのゲーム機に採用された。
振動パックはNINTENDO64の周辺機器として早い時期から発表されており、1996年末の展示会には完成していたが、『スターフォックス64』の発売に合わせたため、発売日はプレイステーション用振動コントローラであるアナログコントローラ(デュアルショックの前身)に2日先行された。このアナログコントローラには3Dスティックを基にしたアナログスティックも装備されていたことなどから、任天堂は独自の新アイデアは製品発売の目処が立つまで公開を見送るようになったともいわれている。