抗躁薬
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テンプレート:出典の明記 抗躁薬(こうそうやく)とは、躁病や双極性障害の躁状態を改善するための医薬品のことである。
この医薬品の分類は、日本において抗精神病薬と抗躁薬にしか分類が発達していなかった時代の名残である[1]。一般的に、双極性障害に対する医薬品の分類名は気分安定薬である。
分類
気分の波を抑え、安定させる作用を有する。気分安定薬(ムードスタビライザー)としては、主にリチウム、バルプロ酸ナトリウム、カルバマゼピン、ラモトリギンを指す場合が多いが、どの薬剤を気分安定薬に含めるかは諸説あり、一定の見解には至っていない。
抗てんかん薬
- バルプロ酸系
- バルプロ酸ナトリウム(商品名 デパケン、デパゲンR、バレリン)(日本において保険適応あり)
- カルバマゼピン(商品名 テグレトール、テレスミン)(日本において保険適応あり)
- ラモトリギン (商品名 ラミクタール)(日本において保険適応あり)
- ベンゾジアゼピン系
- クロナゼパム(商品名 リボトリール、ランドセン)
- ガバペンチン(商品名 ガバペン)
- ゾニサミド(商品名 エクセグラン)
- トピラマート(商品名 トピナ)
- オキシカルバゼピン(本邦未発売)
抗精神病薬
定型抗精神病薬(第1世代抗精神病薬)
- フェノチアジン系のアルキルアミノ側鎖群
- ブチロフェノン系
- ハロペリドール(商品名 セレネース、リントン)(日本において保険適応あり)- 急性状態の躁を鎮める効果がある
- ベンズアミド系
- スルトプリド(商品名 バルネチール)(日本において保険適応あり)
- ブチロフェノン系
- チミペロン(商品名 トロペロン)(日本での保険適用は注射のみ)
非定型抗精神病薬(第2世代抗精神病薬)
- 多元受容体標的化抗精神病薬(MARTA)
- オランザピン(商品名 ジプレキサ)(日本において保険適応あり)
- ジベンゾチアゼピン系
- クエチアピン(商品名 セロクエル)
- ドパミン系安定剤
- アリピプラゾール(商品名 エビリファイ)(日本において保険適応あり)
- クロザピン(商品名クロザリル)