払腰
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概要
前回りさばきで相手を右(左)前すみに吊るすように崩し、右(左)脚後部を相手の右(左)大腿前部にあて、払いあげるようにして投げる技。
投の形
投の形の腰技の2本目。
約2尺で向かい合い、受が右足を踏み出して右自然体に組もうとする。これに取が応じ、右自然体で組み、左足から後退する。続いて、取は受を引き出そうと左足を引く。このとき、右手を受の左腋下に差込む。次に取が後退するとき、両手で受を引き付け、受から見て右前隅に浮かし崩す。そして、右足で払いあげる。
歴史
嘉納治五郎の得意技「浮腰」は大抵の者は容易に逃げることは出来ない技であったが、次第に西郷四郎などが前に飛んで回避するようになり決まらなくなってきた。そこで嘉納は逃げる足を払って投げを効かせる「払腰」を編み出したとされる。
関連項目
- ウラジーミル・プーチン (払腰を得意技とする)