成績評価
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成績評価(せいせきひょうか)は、児童・生徒・学生の学校における学習など活動成果についての評価またその評価の結果報告のことである。
成績評価は教育評価(教育活動に関する評価)の1つとして活用され、指導要録に記載しておかなければならない。また、通例、評価・評定が通知表などに記載されて児童・生徒・学生やその保護者に通知される。ただし、法令には通知表についての規定はなく、教育委員会や学校法人などの設置者が定めている場合を除いて、通知表の発行は各学校の権限となっており、様式なども各学校で定めている。
第二次世界大戦後の日本は、基本的に成績評価の基準として、学級内の構成員の中で学力を比較する相対評価が用いられてきたが、2000年代からは、学習目標に照らして評価を行う絶対評価が用いられている。絶対評価における評価手法には、観点別評価(かんてんべつひょうか)が活用されていることが多い。観点別評価とは、学習指導要領に示す目標に照らして、教科の学習状況を4つ~5つの観点にわけて評価を行う方法である。現在実施されている観点別評価は、主に学期や学年ごとに評価を行っているが、「評価を返す機会が少なく、学習者の弱点がどこにあるかを関係者(学習者、保護者、教員など)が把握するのには不十分である」と考えられることもある。これを補うため、単元ごとに綿密な評価を行うことも研究されているが、「1単位時間の間に多大な評価資料を収集しながら授業をしなければならないなど、授業者に対して多大な労力を強いる」として、現実的な評価方法ではないという意見が大きく、実践例は少ない。
成績評価の種類
- 相対評価 他の学習者と成績を比較し、成績が学習集団内でどの順位にあるかによって評価する方法。
- 絶対評価 個人の成績そのものを、単独で評価する方法。
- 個人内評価(進歩の評価)学習者本人の以前の成績を基準にして、どれだけ進歩したかを評価。例:骨折負傷者のリハビリ、障害児の学習活動