意地悪クイズ

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テンプレート:複数の問題 意地悪クイズ(いじわるクイズ)は、ひっかけ問題の一種である。なぞなぞと似ているが非なるものである。なぞなぞダジャレ比喩など非現実的な手法であるのに対し意地悪クイズは現実的な手法を使う。高度な知識や思考力を必要とするものはこの範疇ではない。ただし広義にはひっかけ問題全般を指したり、なぞなぞも意地悪クイズの一種として扱われるなど、はっきりした線引きはされていない。解答者を騙すのが主な目的であるためクイズとしての完成度が極端に低いものもある。

意地悪クイズのパターン

なぞなぞに見せかけておいて実はなぞなぞではないパターン
例えば「パンはパンでも食べられないパンは?」という有名ななぞなぞがあり正解はもちろん「フライパン」であるが、これが意地悪クイズになると「フライパンはパンではない」ということで「腐ったパン」が正解となる(ただし「腐ったパンでも頑張れば食べられる」ということで「腐ったパン」でも不正解にされる場合がある)。
暗黙の了解を無視したパターン
例として迷路問題がある。出題者は紙に書かれた迷路を見せて「これを最短で抜けるにはどういうルートを通ればいいか?」と出題すれば当然解答者は「この紙に書かれている線は迷路の壁である」と思い込み素直に迷路の最短経路を答える。しかし出題者は「この線が壁であるとは誰も言っていない」と言って「壁」を突き抜けて一直線に進む方法を正解とするものである。
また、迷路の外側をぐるっと回るという手法もあり、これも意地悪クイズのひとつとされる。
つまらない答えのパターン
思考系のクイズは何らかの面白みを持った答えであったり、単純な思考では解けないものであることが多い。それを逆手に取って単純でつまらない答えにするという手法がある。ただしこのようなクイズは誰でも簡単に作れる上に解く側にも高度な知識や思考力を必要としないため、クイズとしてのクオリティは低い。
例「A君は雨が降っているのに傘をさしませんでした。なぜでしょう?」
答え「さしたくなかったから」
問題文が複数の意味にとれるパターン
例「狸、狐、狼、この中で最も画数が少ないのはどれ?」
答え「こ」(「この中で」の「こ」も選択肢に入っていると解釈することもできる)
論点の範疇を超えるパターン
例えば「数学の問題と思いきや実は理科の問題であった」などというパターン。このパターンは問題を作る側にも解く側にも柔軟な発想が必要とされる。
例「高速道路を時速150kmの速さで走った場合、6時間後には何km進んでいるでしょう?」
答え「スピード違反で捕まる」

備考

脳内エステ IQサプリでは、引っ掛け問題が出題されることがあったが、引っ掛け方がかなり意地悪なときがあった。またマジカル頭脳パワー!!では「いじわる実験室」(一時期はいぢわる実験室と表記)という意地悪クイズが出題されるコーナーがあった。なおサルヂエでは問題の投稿はなぞなぞに限定されており意地悪クイズを禁止していた。

注意事項

  • 出題時に「これは意地悪クイズです。」と言ってしまうと解答者を騙すことができないので意味がない。ただし二重・三重のひっかけを用意しておくという手法を使えば事前告知が可能である。
  • 騙すことが目的のクイズなので解答者を不快な気分にさせる恐れがある。