平均赤血球容積

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平均赤血球容積へいきんせっけっきゅうようせきテンプレート:Lang-en-short)は、血液検査の項目のひとつ。赤血球の大きさを表し、単位はfl(フェムトリットル)である。

意義

大球性貧血正球性貧血小球性貧血を見分ける際に用いられる。

計算法

その名の示すとおり赤血球の容積の平均値であり、ヘマトクリット(血液に占める赤血球の体積の割合)および赤血球数(単位体積あたりの血液に含まれる赤血球の個数)から計算することが出来る。

今、平均赤血球容積をMCV(fl)、ヘマトクリットをHt(%)、赤血球数をRBC×106(/μl)とすると、平均赤血球容積は

<math>\mbox{MCV} </math> <math>=\frac{\mbox{Ht} / 100}{\mbox{RBC} \times 10^6 \mathrm{(/ \mu l)}}</math>
<math>=\frac{\mbox{Ht} / 100}{\mbox{RBC} \times 10^{-3} \mathrm{(/ fl)}}</math>
<math>=\frac{\mbox{Ht}}{\mbox{RBC}}\times 10 \mathrm{(fl)}</math>

と表せる。

例えば、血液検査でHtが40(%)、RBCが4.5×106(/μl)であった場合、

<math> \mbox{MCV} = \frac{\mbox{Ht}}{\mbox{RBC}}\times 10 = \frac{40}{4.5}\times 10 \fallingdotseq 89 \mathrm{(fl)} </math>

と計算することが出来る。


正常値

平均赤血球容積の基準値はおおむね80~100である。

平均赤血球容積がこの範囲内に収まっている貧血を正球性貧血、80より小さい貧血を小球性貧血、100を超える貧血を大球性貧血と呼ぶ。


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