嵐山駅 (阪急)
嵐山駅(あらしやまえき)は、京都府京都市西京区嵐山東一川町にある、阪急電鉄嵐山線の駅。
京都を代表する観光地の一つ「嵐山」への、大阪・神戸方面からの玄関口である。
駅構造
櫛形3面2線のホームを有する地上駅。2線共に両側をホームに挟まれているが、通年使われているホームは中央の1面のみで、発着する列車のドアは片側のみが開く。
外側ホーム2面の頭端部は、スロープで駅舎2階の臨時改札口につながっており、常用される1階改札口にはつながっていない。
駅舎は長年開業以来のものが使われていたが、2010年(平成22年)4月に京町家をイメージした外観に改装された(構造はそのまま)。さらに同年10月30日には駅前広場も再舗装され、桜の木なども植えられた石畳風になった。
のりば
号線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
臨時降車ホーム | 桂・京都(河原町)・大阪・神戸・宝塚方面 | |
1・2 | テンプレート:Color嵐山線 | |
臨時降車ホーム |
ホーム上の案内標識では上記のように記載されているが、当駅からの列車は臨時列車を除いて桂までの運転であり、河原町・大阪・神戸・宝塚方面へは乗り換えが必要になる。
通常のダイヤでは、同時に2本の列車が入線することはない。線路の錆付を防ぐため、休日は1号線、平日は2号線と使い分けている。1号線はイベント時の列車展示や、臨時列車等の留置に使用されることがある。
利用状況
2012年(平成24年)度の1日あたりの乗車人員は約3,449人である(年間1,259千人、京都府統計書より)。ただし、季節によって変動が非常に大きい。
駅周辺
東西に住宅地が広がっている。嵐山の観光地へは、駅から道なり(北西の方角)に直進すると良い。観光地の起点付近にあるのが渡月橋で、距離にして約400m。
嵐山界隈には他社の鉄道路線も通っており、当駅から最も近い京福嵐山本線の嵐山駅へは、渡月橋を渡って徒歩約12分。さらに北へ行くと、JR嵯峨野線の嵯峨嵐山駅・嵯峨野観光鉄道のトロッコ嵯峨駅があるが、当駅より徒歩で20分程度掛かる。
- 渡月橋
- 虚空蔵法輪寺
- 櫟谷宗像神社
- 嵐山公園
- 岩田山公園
- 嵐山モンキーパークいわたやま
- 京都嵐山郵便局
- 京都市立嵐山東小学校
- 京都府道134号嵐山停車場線
- 京都府道29号宇多野嵐山山田線(嵯峨街道)
- 桂川
バス路線
京都市バス(洛西営業所)と京都バス(嵐山営業所)が乗り入れており、「阪急嵐山駅前」停留所に発着する。
のりばは3か所に設置されているが、路線によって発着地が異なるため、注意を要する。中には、2つののりばを通る路線もある。
- 駅前バスターミナル(駅前BT) - 駅前広場内
- 南行のりば - 嵯峨街道(府道29号線)沿い
- 北行のりば - 同上
京都市バス
京都バス
- 三条通方面行き
- 長辻通方面行き
- 83系統:(五条通り経由)京都駅行き
- (苔寺)→北行のりば→駅前BT→(渡月橋→長辻通)
- 62,72系統:清滝行き
- (三条通→渡月橋)→駅前BT→(渡月橋→長辻通) ※渡月橋を二度渡る
- 64,74系統:大覚寺・清滝行き
- (三条通→渡月橋)→駅前BT→(渡月橋→長辻通) ※渡月橋を二度渡る
- 臨時90系統:嵐山・高雄パークウェイ経由 西山高雄行 ※紅葉シーズンのみ運行
- 駅前BT(始発)→(渡月橋→長辻通)
- 臨時94系統:大覚寺・清滝行き ※冬期を除く土休日運転
- 駅前BT(始発)→(渡月橋→長辻通)
- 83系統:(五条通り経由)京都駅行き
- 苔寺方面行き
- 63,73系統:苔寺・すず虫寺行き
- (三条通→渡月橋)→南行のりば→(苔寺)
- 83系統:苔寺・すず虫寺行き
- (長辻通→渡月橋)→南行のりば→(苔寺)
- 63,73系統:苔寺・すず虫寺行き
歴史
阪急電鉄の前身・新京阪鉄道が嵐山への観光客を見込み、6面5線という巨大なターミナル駅として建設された。
しかし規模に反して乗客がさほどいなかったことから、戦後に3面2線へ縮小した。廃止されたホーム3面のうち北東側の2面は現存しており、ホーム上や線路跡には植樹がされている(写真を参照)。
- 1928年(昭和3年)11月9日 - 新京阪鉄道嵐山線開通と同時に開業。
- 1930年(昭和5年)9月15日 - 会社合併により、京阪電気鉄道の駅となる。
- 1943年(昭和18年)10月1日 - 京阪電気鉄道と阪神急行電鉄との合併により、京阪神急行電鉄(のちの阪急電鉄)の駅となる。
- 1944年(昭和19年)1月9日 - 資材供出のため全線単線化。
- 2010年(平成22年)10月30日 - 駅舎リニューアル・駅前広場供用開始。駅前バスターミナルを設置し、京都バス定期便の乗り入れ開始。
- 2013年(平成25年)12月21日 - 駅番号導入。
その他
- 駅名標には、「嵯峨野」という副駅名が表記されている。駅自体は嵯峨野(右京区)と呼ばれる地区には位置しておらず、車内放送などでも特に明言されない。
- 第2回近畿の駅百選に選定されている。
- 当駅は日本全国の駅ナンバリングで最も番号が大きい数字である(98)。
- 阪急の駅では最北端に位置する駅である[1]。
隣の駅
- 阪急電鉄
- テンプレート:Color嵐山線
- テンプレート:Color快速特急・テンプレート:Color直通特急・テンプレート:Color普通
- 松尾大社駅 (HK-97) - 嵐山駅 (HK-98)
- 快速特急・直通特急は、いずれも春・秋の行楽シーズンにのみ運転。
- テンプレート:Color快速特急・テンプレート:Color直通特急・テンプレート:Color普通