学生食堂
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学生食堂(がくせいしょくどう)とは、大学や短期大学、専修学校、高等学校などの学校構内に設けられた、学生に飲食物を提供する食堂。日本では学食(がくしょく)と略して呼ばれる事が多い。
概要
特徴として、カフェテリア方式やセルフサービスによる人件費の軽減や、安価な食材を大量に仕入れるなどの合理的な運営により、味は良くないものの比較的安価な飲食物を提供する点が挙げられる事があるが、その一方で外食チェーン店やレストランを導入し「おいしい高級グルメ」を提供する学生食堂もある[1]。
「ミールカード」や「ミールチケット」の名称で食堂の年間利用券などを発行している学生食堂もあり、学生の食生活を支えている。東北大学や宮城教育大学のように、学生の食習慣の改善を狙って朝食を積極的に提供する大学もある[2]。
運営
運営は、地元の小規模な給食事業者や弁当製造メーカーである場合が多い。また、大学生協が運営する学生食堂も、国公立大学を中心によく見られる。
近年では少子化による大学の生き残り競争の中で、大学による学生サービス向上の一環として、ファーストフードや有名レストランチェーンの店舗を大学構内に設置したり、大手給食業者やケータリング業者に食堂の運営を委託している事例が増えており、一般の飲食店と遜色ないサービスを実現している事例もある。
行き届いたサービスを提供するためには、学生食堂の収益向上が必要として、大学関係者以外にも学生食堂を開放している事例も増えている。
一般に知られている学生食堂例
- 「ヒルトップ’78」(四階建ての学食ビル)(中央大学多摩キャンパス)
- 「スカイラウンジ暁」(明治大学駿河台キャンパス)
- 「カフェレストラン〜アマーク・ド・パラディ寒梅館〜」(同志社大学)
- 「ステーキハウス三田屋」(関西学院大学)
- 「焼きたてパン「つきのき」」(京都大学桂キャンパス)
- 「フレンチレストラン・ラ・トゥール」(京都大学吉田キャンパス)
- 「フレンチレストラン・ルヴェ・ソン・ヴェール・駒場」(東京大学駒場キャンパス)
- 「展望ラウンジ『Stop Over』「第一食堂カルフール」(神奈川大学横浜キャンパス)
- 「スエヒロ」(東洋大学白山キャンパス)
- 16階の展望食堂はアルコール類の提供もある。景色の良いレストランとして雑誌に取り上げられることが多い。
- 「GINZAスエヒロ」(流通経済大学新松戸キャンパス)
- 「カフェプチラディッシュ」(東京農業大学世田谷キャンパス)
- 「昭和大学タワーレストラン」昭和大学病院(品川区)最上階にある。帝国ホテルが運営。
- 「ファカルティラウンジ」(二松學舍大学九段キャンパス 13階)千代田区内を展望することができる。
- 名称なし(高知工業高等専門学校 1階)
- クラーク会館(北海道大学)
- 「西南クロスプラザ」(西南学院大学)
なお、これらに限らない。