奥大井湖上駅
奥大井湖上駅(おくおおいこじょうえき)は、静岡県榛原郡川根本町梅地にある大井川鐵道井川線の駅である。
概要
海抜は490m[1]。長島ダムのダム湖である接岨湖に突き出た半島状の陸地の突端に位置する。この場所はダム建設以前に谷が大きく蛇行していた部分の尾根にあたり、駅および鉄橋の湖底(つまりかつての谷底)からの高さは70mもある。
前後を2本の巨大な鉄橋「レインボーブリッジ」(東京港の「レインボーブリッジ」より先の開通である。そちらとの区別のため「奥大井レインボーブリッジ」とも)に挟まれ、また周辺に民家等はなく、さながら陸の孤島の様相を呈している。このため「秘境駅」に数えられることもある。
この駅は井川線の一部が長島ダムの建設によってダム湖に沈むことから1990年に新線に移設された際、新駅として開業したものである。駅構内および鉄橋上からは、ダム建設による切り替え前の旧線の橋が散見できる。
駅構造
単式1面1線のホームを持つ。ホームの一部は橋梁上にもせりだしており、駅名通り「湖上」となっている。
駅の出入口は接岨峡温泉側の鉄橋に併設されている歩道で、これを渡ると階段・山道を経由して静岡県道388号接岨峡線に出ることができる。県道には当駅の駐車場も用意されており、駐車場と駅との間は片道で20分ほどの時間を要する。利用者はほぼ全員が観光客であり、当駅や展望の良い丘や橋を通ること自体が人気のウォーキングコースとなっている。大井川鉄道では当駅から接岨峡温泉駅までのハイキングコースを案内している[1]。
当駅のホーム上には、Happy Bellという「幸せを呼ぶ鐘」がある。この鐘の脇には恋人が愛を誓って錠前をかける場所が用意されており、大井川鉄道ではこの錠前・鍵を販売していた。(2013年1月現在販売は終了している)[1]。
駅周辺
- 天狗石山
- レイクコテージ奥大井
- 駅から少し登ったところにある展望施設で、駅周辺唯一の建物。2階建てで1階は休憩所とトイレ、2階は展望台という構造。冬季は閉鎖される[1]。
歴史
隣の駅
その他の特徴
- 1990年10月2日にアプト式を採用した鉄道として新線開通してから2010年で20周年を迎えたことを記念し、川根本町まちづくり観光協会主催で結婚式のイベントを開催。応募総数19組の中から選ばれた1組のカップルが奥大井湖上駅で結婚式を挙げた[2]。
- Okuoi-Kozyo-Sta2.jpg
駅ホーム
- Okuoi-Kozyo-Sta-platform.jpg
ホームの千頭側は鉄橋上にかかっている
- Okuoi-Kozyo-Sta-entrance.jpg
接岨峡温泉側の鉄橋は歩道を併設
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:中部の駅百選- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 大井川鉄道|奥大井湖上駅、2013年1月21日閲覧
- ↑ 川根本町|写真アルバム館 奥大井湖上駅結婚式、2010年10月29日閲覧