大湊ネブタ
大湊ネブタ(おおみなとねぶた)は、青森県むつ市の大湊地区(+城ヶ沢)で行われるねぶたである。
スタイル
大湊ネブタは青森ねぶたの企業ねぶたとは違い、主に地域住民の手によって制作、運行されるねぶたである。人形ねぶたが主で、ねぶたをその地域の住民が長いロープで曳いて練り歩く。
ミニねぶたなど町内・団体を表す先立ち、流し踊り、曳き手、ねぶた本体、太鼓と篠笛の囃子方。という順に並んで運行している。基本的には青森ねぶたにいるハネトがいないねぶたである。
電線や道幅によってねぶた本体の大きさが制限されており、横幅約7m、奥行約3m 高さ約5m(台車含む)で青森ねぶたより一回り小型である。
8月第一週の金・土・日(町内によっては木曜から)に開催。 大湊地区の各町内会とむつ市城ヶ沢、むつ市役所、海上自衛隊大湊地方隊などの約13団体が出陣する。
合同運行
祭りの期間の2日目と3日目の2日間はすべての参加団体が集まり、合同運行が行われる。合同運行初日は、むつ市宇田町から大湊駅付近まで運行され、各ねぶたの採点が行われる。最終日にはその受賞のお披露目を兼ねて市運動公園から大湊駅前商店街まで運行される。
1885年頃から現在の形式で合同運行するようになったといわれる。
その他下北地域のねぶた
大湊ネブタの他、下北地方には各地にねぶたがある。むつ市田名部・同市川内町・同市脇野沢・同市大畑、および風間浦村、東通村、佐井村でも行われている。
川内町を除いて、多くは子どもねぶたである。
むつ市川内町では長年、使用済の大湊ネブタをレンタルするか買取って開催されているが、近年では住民の製作によるものも出している。
ねぶたの起源
江戸時代中期の紀行家菅江真澄は、日記に大畑でも行われていると書いている。ねぶたは津軽地方や外ヶ浜だけのものではない。また、近年になって青森を真似たものでもない。江戸時代にはすでに下北地方でも行われていたのである。ねぶたの起源はわかっていない。