南無
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テンプレート:Sidebar 南無(ナム)とは、サンスクリット語のナマス(namas)およびナモー(namo)の音写。敬意、尊敬、崇敬をあらわす感嘆詞。意訳すると、敬意を示します、敬礼します、礼拝します。一般に帰依の同義語として使われる。
南無三
南無三(なむさん)とは、南無三宝(なむさんぽう)の略。三宝とは仏、法、僧のこと。咄嗟の危難に対して助けを乞うおまじないの意味で使用されることもある。
ナマステ
インドにおける日常の挨拶言葉であり、貴方に感謝あるいは貴方を尊敬しますという意味である。ナマスは「感謝」および「尊敬」で帰命というほど宗教的な意味で使用しているわけではない。テは貴方という意味。
ナマスカール
感謝しますという意味。ナマスは「感謝」、カールは「~します」。
浄土教
浄土教においては南無は「おまかせいたします」という信仰対象への自己の帰投、または信仰告白を意味する[1]。
名号
浄土宗及び多くの浄土真宗系列宗派では阿弥陀仏に南無を付けて南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ、浄土真宗本願寺派では、なもあみだぶつ)と称え、日蓮宗では南無妙法蓮華経と唱える。真言宗では南無(または、南無大師)遍照金剛(へんじょうこんごう)、禅宗では南無本師釈迦如来大和尚(ほんすしきゃじらいだいおしょう)、南無本師釈迦牟尼如来(ほんししゃかむににょらい)と唱えることがある。