副腎髄質
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テンプレート:Infobox 解剖学 副腎髄質(ふくじんずいしつ、テンプレート:Lang-en-short)は、副腎を構成する部分の一つ。副腎皮質に包まれており、副腎の内部を構成している。
機能
副腎髄質は主にホルモンを作り出すクロム親和性細胞によって構成されており、アミノ酸のチロシンからカテコールアミンのアドレナリン(エピネフリン)、ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)、ドーパミンを作る重要な部分である。
フィジカルトレーニングや切迫した危険な状態の時に反応して、髄質の細胞はカテコールを血液中にアドレナリンとノルアドレナリンとを17:3の割合で放出する[1]。
アドレナリンとノルアドレナリンには心拍数、血圧の増加および上昇、血管収縮、細気管支の拡張、代謝を促進させる特有の効果があるが、これらは闘争逃走反応の特徴である。カテコールアミンの放出は神経衝撃を刺激し、また、カテコールアミンの受容体は体内全域に所在している。
起源
髄質の細胞は胚の神経堤から誘導される。これらは軸索と樹枝状突起を失った交感神経系の節後神経線維から修飾され、対応する節前神経線維から神経分布を受け取る。また、節前神経線維と節後神経線維の間のシナプスは自律神経節と呼ばれ、実際は副腎髄質は交感神経系の神経節である。
病理学
以下の新生物がある。