初冠雪
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初冠雪(はつかんせつ)とは、1年のうち、雪に覆われる時期とそうでない時期がある山岳において、夏を過ぎて(その年の最高気温を観測した日を過ぎた後から)初めて山頂に雪が積もって白くなること。このような状態になることを日本語では「初冠雪を迎える」と表現する。日本で初冠雪は冬の訪れを推し量る指標として用いられ、気象庁では、気象現象として約80の山を対象に観測している。なお(山頂部に降雪したのみで)積雪の状態にならなければ初冠雪とは言わない。また、初冠雪がそのまま根雪となるとは限らない。
観測
気象庁では、冬季の積雪は通常積雪計を用いて実際に雪が堆積した厚みを計測する。しかし、初冠雪は麓にある気象台や測候所から対象となる山の頂を眺め見て、山頂が白くなっていることを確認して初冠雪とする。機械計測は行なっておらず目視観測である。したがって、雲などによって山頂が目視できない場合、たとえ山頂に積雪があったとしても麓から視認できず、雲が晴れるなどして山頂が見えるようになった後になってから初冠雪が観測されるというタイムラグが発生し得る。