出血熱
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出血熱(しゅっけつねつ)とは、様々なウイルス感染の結果として起こる多様な症候群であるが、たいてい高熱、白血球減少、精神状態の変調、易出血性をきたし、死に至ることも多い。
以下の疾患が知られており、ウイルス性出血熱とも呼ばれる最初の4種(エボラ出血熱、マールブルグ熱、ラッサ熱、クリミア・コンゴ出血熱)は日本における1種感染症である。これらは特に重篤な症状を来たすことから、まとめて4大出血熱と呼ばれることもある。その中で、致死性の面からも、感染力の面からも、最強のウイルスはエボラウイルスである。
ウイルス性出血熱と出血熱との違いは、1.感染症法の1類感染症に指定されており、2.疫学的に人から人へ感染する経路が成立、3.クリミアコンゴ出血熱は例外だが、基本的にアフリカのサハラ砂漠以南に存在するという違いがある。
- エボラ出血熱
- マールブルグ熱
- ラッサ熱
- クリミア・コンゴ出血熱
- ダニ媒介脳炎(Tick-borne encephalitis)
- オムスク出血熱
- キャサヌール森林出血熱
- チクングニヤ出血熱
- 黄熱
- デング熱
- オニオニオン熱
- 腎症候性出血熱(ハンターンウイルス、ソウルウイルス、ドブラバウイルス、タイランドウイルス、プーマラウイルスによるもの)
- アルゼンチン出血熱
- ベネズエラ出血熱
- ブラジル出血熱
- ボリビア出血熱