冬囲い
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冬囲い(ふゆがこい)とは、樹木(主に庭木)を積雪や冷気から保護することを目的に、藁や筵を使って囲むこと(行為)をいう。積雪寒冷地で広く見られる光景で、金沢の兼六園で行われる「雪吊」も冬囲いの一種である。
金沢のこも吊り・雪吊り
金沢の長町武家屋敷跡の、土塀の続く街並みでは、冬場には、土塀に「こも」(「菰」と書く。筵のこと)を吊るこも吊りが行われている。雪が降ったり霜が降りたりすると、土塀がその雪や霜の水分を含んで、もろく崩れやすくなる。そこで、このこもを吊ることで、水分が土塀に吸収されることを妨げ、土塀の傷みを防いでいるわけである。兼六園の雪吊り、武家屋敷のこも吊りは、金沢の年中行事の一つである。