内田善美
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内田 善美(うちだ よしみ、1953年10月28日 - )は日本の元漫画家。山梨県出身。
略歴
山梨県出身、女子美術大学卒業。1974年「なみの障害物レース」(『りぼん』7月号)でデビュー。1978年創刊の『ぶ〜け』誌には創刊号から参加、1983年頃まで、同誌の看板作家の1人として活躍した。細密な画と衒学趣味的なネームを特徴とする。初期は、叙情的な短編が多かったが、次第に幻想的な要素が強くなり、1982年から1983年にかけて、代表作であり、集大成的な色彩が強い長編『星の時計のLiddell』を発表。その後、かなりの修正・加筆の上、『星の時計のLiddell』の単行本を出す(1986年に最終3巻発行)が、1984年『ぶ~けせれくしょん』1月20日号掲載の『草迷宮-めらんこりかるShopping-』を最後にその後作品は発表していない。本人によると、「漫画家として書きたかったことは『星の時計のLiddell』で全て書いてしまったので、もう書けない」ということらしい。なお1987年には『ぶ〜け』『ぶ〜けデラックス』誌に計4回カラーイラストが掲載されている。断筆後については、大泉実成の『消えたマンガ家3』で少し触れられているが、隠遁生活を送っているという。90年代末頃までは、しばしば親しい漫画家のアシスタントを不定期でやっていたという話もある。現在の消息は完全に不明で、交流があった漫画業界の人ですら、連絡が取れないという。
出版社側からは再版要請が出ているにも関わらず、本人が連絡に応じないため(現在は、上記のように連絡先すら分からない状態である)、事実上、再版・復刻が不可能な状態になっている(ちなみに、このような事情のため、基本的に発行された単行本は絶版ではなく、すべて「品切れ」扱いである)。その為、既刊は希少価値となり、インターネットオークション等で高値で売買されている(特に、大判で高額だったため、発行数が少ない『ソムニウム夜間飛行記』には、極めて高額のプレミアが付いている)。
著書
集英社
- りぼんマスコットコミックス
- 秋のおわりのピアニシモ - 全1巻
- 星くず色の船 - 全1巻
- ぶ〜けコミックス
- ひぐらしの森 - 全1巻
- 空の色ににている - 全1巻
- かすみ草にゆれる汽車 - 全1巻
- ぶ〜けコミックス豪華版
- 草迷宮・草空間 - 全1巻
- 星の時計のLiddell - 全3巻
その他
- 聖パンプキンの呪文 - 新書館
- 白雪姫幻想 - サンリオ
- ソムニウム夜間飛行記 - 白泉社
- 少年たちの記憶(画集) - 白泉社 テンプレート:Manga-artist-stub