八神健
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テンプレート:Sidebar with collapsible lists 八神 健(やがみ けん、1966年5月31日 - )は、日本の漫画家。広島県広島市出身。埼玉県所沢市在住。代表作は『密・リターンズ!』・『ななか6/17』など。
略歴
- 漫画家になる前は邦宅杉太(くにやけ さんた)のペンネームで、『ジャンプ放送局』のハガキ職人をしていた(7代目レースで優勝。サングラスをかけた写真が本誌に掲載されると、個人宛のファンレターが編集部に多く寄せられた)。
- 1993年に『サボテンの剣』が12月期第94回ホップ☆ステップ賞にて佳作を受賞。
- 1995年、『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて『密・リターンズ!』を連載開始。編集部によるテコ入れで、物語終盤にストーリーが輪廻や運命などといったファンタジーものに変わってしまった為、人気が急落し打ち切りとなる。また、次作の「きりん〜The Last Unicorn〜」も短期打ち切りとなってしまい、ジャンプを離れた。
- その後、『ななか6/17』の前後編が『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて掲載、2000年53号より連載に昇格。2003年24号までの長期連載となり、アニメ化も行われた。
- 2006年9号から『ヤングアニマル』(白泉社)で『ふたばの教室』の連載を開始したが、思うように支持を得られず打ち切られた。
- 2007年、竹書房の成年向け漫画雑誌『Namaikiッ!』に読み切りを掲載。同人誌では18禁作品を過去に描いた経歴はあるが、商業誌での本格的な成人向け作品の執筆は初となった。ただし商業作品は18禁作品ではなく、いわゆる「ソフトエッチコミック」の部類に属する。
- 『チャンピオンRED』2007年9月号より、ニンテンドーDSソフト『どきどき魔女神判!』の漫画版を連載。
- 『チャンピオンRED』2008年7月号で『どきどき魔女神判!』の連載が終了、同時に続編『どきどき魔女神判2』の連載も決定した。2009年8月号をもって『どきどき魔女神判2』の連載は終了。
作品リスト
漫画
- 現在集英社版は絶版。ぺんぎん書房から全3巻で復刊されたが同社倒産により再び絶版となり、宙出版よりペーパーバックの全2巻(本編全58話中40話までとAnother Story前後編を2巻に分けて)で再復刊。2011年4月より、Jコミで公開されている。
- きりん 〜The Last Unicorn〜(1997年 - 1998年、週刊少年ジャンプ)- 全3巻
- ななか6/17(2000年 - 2003年、週刊少年チャンピオン、秋田書店)- 全12巻
- ななか6/17+ - 短編集。連載前に前後編の読み切りとして発表された作品が収録されている。
- もけもけ大正電動娘ARISA(mixwill soft 、原画)
- ありさ2(ありさのじじょう)(2004年、月刊少年エース、角川書店)- 全1巻
- ふたばの教室(2006年、ヤングアニマル、白泉社)- 全2巻
- どきどき魔女神判!(2007年 - 2008年、チャンピオンRED、秋田書店)- 全2巻
- どきどき魔女神判2(2008年 - 2009年、チャンピオンRED)- 全2巻
- えろまん。(仮)(2011年 - 、ナマイキッ!、竹書房)連載中
アニメ
- もけもけ大正電動娘ARISA (2005年)
- 同名のゲームのOVA作品で全2話。OVA第2話で一部シーンの原画とエンディングを担当。
逸話
- 赤松健と親交があり、自身のHPに掲示板を設置する際に協力してもらっている。
- ハガキ職人時代はいわゆる美男子(20代後半の時点でさくまあきらに「松田優作似」と評される)としても有名であった。
- ゲーム版の『どきどき魔女神判2』に彼のパロディキャラクターの「矢雅ミケ」が名前だけ登場しており、それを受けて漫画版にも自虐ネタなどを織り交ぜたキャラクターとして登場させている。現在は自身のHPで自画像の代理として載せており、さらに『どきどき魔女神判!』のリメイク版である『どき魔女ぷらす』にて立ち絵も用意されて登場した。また、同作のキャラクターデザイン担当の藤ノ宮深森が描いたミケのイラストを送られている。