全国七大学総合体育大会

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七帝柔道と呼ばれる世界唯一の特殊なルールで戦われる柔道競技。この七帝柔道が現在は総合体育大会となった七大戦のルーツである。プロ格闘家の中井祐樹、小説家の増田俊也もこの七帝柔道の出身。

全国七大学総合体育大会(ぜんこくななだいがくそうごうたいいくたいかい、Seven Universities Athleticmeet)は、日本の7つの国立大学が合同で開催している体育大会である。第二次世界大戦前に施行されていた旧学制時代に帝国大学であった大学のうち、日本国内に現在も存在している

が参加している。通称七帝戦(ななていせん、しちていせん)または七大戦(ななだいせん、しちだいせん)と呼ばれるが、「帝」の字の印象が悪いなどの理由から、七大戦と呼ぶことが実行委員会により推奨されている。

参加各大学に所属する運動部が参加して七大学で順位を競い合い、総合順位を競い合う。1962年(昭和37年)に「国立七大学総合体育大会」として北海道大学の主催で始まった。2004年(平成16年)、国立大学の国立大学法人化に伴い、「全国七大学総合体育大会」に改称された[1]

開催地・主管校は毎年七大学の所在地を持ち回りで行われる。順番は原則として北海道大学→九州大学→大阪大学→京都大学→東北大学→東京大学→名古屋大学→…となっている。非主管校が優勝することを「主管破り」と言う。

2013年大会の所管は大阪大学である。

歴史・記録

  • 主管校優勝32回、主管破り18回
  • 優勝回数 - 京都大学 15回、東京大学 10回、東北大学 10回、大阪大学 7回、九州大学 4回、北海道大学 3回、名古屋大学 3回
  • 最多主管破り - 京都大学 9回
  • 東北大学は過去一度も主管破りをされていない
  • 最長連続優勝 - 東京大学、京都大学 3回連続(東京大学は3回連続優勝を2回達成している)

関係組織

関連項目

外部リンク

脚注

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過去の主管校と優勝校
主管校 優勝校 備考
第1回 1962年 北海道大学 東京大学
第2回 1963年 九州大学 東京大学
第3回 1964年 京都大学 東京大学
第4回 1965年 大阪大学 京都大学
第5回 1966年 東京大学 東北大学
第6回 1967年 東北大学 東北大学
第7回 1968年 名古屋大学 京都大学
第8回 1969年 北海道大学 北海道大学
第9回 1970年 九州大学 京都大学
第10回 1971年 大阪大学 大阪大学
第11回 1972年 京都大学 京都大学
第12回 1973年 東北大学 東北大学
第13回 1974年 東京大学 東京大学
第14回 1975年 名古屋大学 京都大学
第15回 1976年 北海道大学 京都大学
第16回 1977年 大阪大学 大阪大学
第17回 1978年 九州大学 九州大学
第18回 1979年 京都大学 京都大学
第19回 1980年 東北大学 東北大学
第20回 1981年 東京大学 東京大学
第21回 1982年 名古屋大学 東京大学
第22回 1983年 北海道大学 東京大学 初めて公式マスコットが採用される
第23回 1984年 九州大学 九州大学
第24回 1985年 大阪大学 大阪大学
第25回 1986年 京都大学 京都大学
第26回 1987年 東北大学 東北大学
第27回 1988年 東京大学 東京大学
第28回 1989年 名古屋大学 名古屋大学
第29回 1990年 北海道大学 北海道大学
第30回 1991年 九州大学 東北大学
第31回 1992年 大阪大学 大阪大学
第32回 1993年 京都大学 京都大学
第33回 1994年 東北大学 東北大学
第34回 1995年 東京大学 東京大学
第35回 1996年 名古屋大学 名古屋大学
第36回 1997年 北海道大学 京都大学
第37回 1998年 九州大学 九州大学
第38回 1999年 大阪大学 京都大学
第39回 2000年 京都大学 京都大学
第40回 2001年 東京大学 京都大学
第41回 2002年 東北大学 東北大学
第42回 2003年 名古屋大学 名古屋大学
第43回 2004年 北海道大学 北海道大学 「全国七大学総合体育大会」に名称変更
第44回 2005年 九州大学 九州大学
第45回 2006年 大阪大学 大阪大学
第46回 2007年 京都大学 京都大学
第47回 2008年 東北大学 東北大学
第48回 2009年 東京大学 京都大学
第49回 2010年 名古屋大学 大阪大学
第50回 2011年 北海道大学 大阪大学
第51回 2012年 九州大学 東京大学
第52回 2013年 大阪大学 東北大学
第53回 2014年 京都大学
  1. ただし、国立大学法人の設置する大学は国立大学であり(国立大学法人法第二条)、当大会に参加する大学が国立大学であることに変わりはない。