体心立方格子構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
(体心立方から転送)
体心立方格子構造(たいしんりっぽうこうしこうぞう、body-centered cubic, bcc)とは、結晶構造の一種。立方体形の単位格子の各頂点と中心に原子が位置する。
概要
- 充填率 : 68%(<math>={\sqrt3\over8}{\pi}</math>、 最充填ではない)
- 近接する原子の数(配位数) : 8個
- 第二近接原子数 : 6個
- 単位格子中の原子の数 : 2個(<math>={1\over8}{\times}8+1</math>)
- アルカリ金属にこの構造をもつものが多い
常温で体心立方格子構造をもつ元素
- リチウム(Li)
- ナトリウム(Na)
- カリウム(K)
- バナジウム(V)
- クロム(Cr)
- 鉄(Fe)
- ルビジウム(Rb)
- ニオブ(Nb)
- モリブデン(Mo)
- セシウム(Cs)
- バリウム(Ba)
- タンタル(Ta)
- タングステン(W)
- ユウロピウム(Eu)