住江織物
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テンプレート:Infobox 住江織物株式会社(すみのえおりもの)は、大阪府大阪市中央区南船場に本社を置く、主にカーペット、床材、カーテン、壁装材などを扱う内装材会社である。「スミノエ」の商標で知られる。
概要
インテリア業界有数の大手メーカーとしてその名を知られる。カーペットのシェアでは、長年にわたって首位を独走しており、日本の国会議事堂の赤絨毯は同社の特注品である。インテリア部門ではカーペットやカーテンのほかに椅子張地、人工芝など、その他壁装材や袱紗や風呂敷など美術工芸品も扱っている。近年は自動車や公共交通(鉄道・バス・航空機・船舶)などの輸送機械向けの内装材のシェアを伸ばしている。
高島屋とは長らくの間業務・資本的な提携関係にあり、筆頭株主になっている。
沿革
- 1883年 - 創業者・村田伝七が大阪の住吉村にて手織りの緞通工場を立ち上げる。
- 1891年 - 国会議事堂に赤い絨毯を納入し、一躍有名になる。
- 1896年 - 手織りのワナモケットが国鉄に納入される。
- 1903年 - 本格的な製織設備をもった住吉工場を建設。
- 1930年12月 - 住江織物合資会社が住江織物株式会社になる。
- 1949年5月 - 東京証券取引所、大阪証券取引所、京都証券取引所に株式上場。
- 1954年 - アメリカからタフティングカーペット機を日本国内で初めて導入する。
- 1964年4月 - 東証上場廃止。
- 1975年4月 - 住江網野株式会社(後の丹後テクスタイル株式会社)を設立。
- 1980年8月 - 国産初のタイルカーペット工場が完成。
- 1985年5月 - 光建産業株式会社(後のルノン株式会社)を子会社化。
- 1986年 - 韓国の第一毛織と技術提携。
- 1987年 - 台湾の徳一股份有限公司と技術提携。
- 1990年4月 - 東証に再上場。
- 1994年 - タイ王国にT.C.H.スミノエカンパニーリミテッドを設立。
- 1998年12月 - 株式会社スミノエを設立。京都美術工芸所を設立。
- 1999年5月 - 物流業務を住江物流株式会社に統合。
- 2003年1月 - 江蘇省の蘇州市に蘇州住江兄弟織物有限公司を合弁で設立。
- 2003年4月 - サウスカロライナ州にSuminoe Textile of America Corporationを設立。
- 2004年7月 - 住江奈良株式会社を設立。
- 2004年12月 - 蘇州住江兄弟織物有限公司を完全子会社化し、蘇州住江織物有限公司とする。
- 2005年10月 - 広東省の広州市に住江互太(広州)汽車繊維製品有限公司を合弁で設立。
主な商品
- インテリア商品
- タイルカーペット
- ロールカーペット
- ラグカーペット
- 人工芝生
- カーテン・レース
- 壁紙
- 床材
- ウッドデッキ
- 美術工芸品(袱紗、風呂敷など)
など
- 産業資材
- 自動車関連部品(天井材、カーペット、カーシート表皮材など)
- 交通機関関連部品(バス、鉄道、航空機、船舶用シート表皮材、カーテン、床材、シートクッション材など)
その他