伊吹島
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瀬戸内海の燧灘(ひうちなだ)にある伊吹島は、観音寺港より西10kmに位置し、周囲は5.4kmで有人島としては香川県西端となる。江戸時代以前からの四季折々の民俗 宗教行事が続けられている。良好ないりこ(煮干しいわし)の産地として有名。島内の電気、上水道は、ともに本土より供給されており、島の南側の真浦港からは定期船が就航している。
- 人口:717人(2010.05.01)
目次
地理
島の周囲は険しい断崖が多く、台地状となっており、人家は北から南にかけて島の中心に集中している。
歴史
石器が出土するなど古くから人が住んでいた伊吹島であるが、いわし漁に従事する人々が多く定住し、昭和中期頃に最盛期を迎える。定期船、海底ケーブルでの電気や上水道など、生活の利便性は向上したものの人口は減少傾向にある。
行政区域の変遷(町村制施行移行後)
産業
交通
海上
観音寺港-真浦港:所要時間25分、一日4往復、バイク・自転車も乗船可。香川県の離島航路のなかで唯一の市営航路であるが、約40年間増便されていない。
道路
- 島内を走る県道:香川県道262号伊吹循環線
地域
方言
全国的にも珍しいアクセントで、平安末期の京都のアクセントを残していると言われる。
教育
- 観音寺市立伊吹保育所
- 観音寺市立伊吹小学校
- 観音寺市立伊吹中学校
医療
- 伊吹診療所
行政機関
- 観音寺市役所伊吹支所
観光
- 伊吹八幡神社
- 滝宮神社
- 伊吹島民俗資料館;島の人達が作った手作りの資料館。昔の民具、漁具、写真、その他の資料が展示されている。入場無料。
- 七宝山泉蔵院
- 島四国:泉蔵院から西の堂まで、おもに海岸沿いにある四国88ヵ所に見立てた石仏を巡る。毎年旧暦3月21日に行なわれる。島の人は「おしこくさん」と呼ぶ。
- 石門;島の北西端の海岸にある、波の浸食作用で出来た石の門。