仙台市博物館

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テンプレート:博物館 仙台市博物館(せんだいしはくぶつかん)は、仙台市都心部西側の広瀬川右岸にある仙台市立の博物館江戸時代仙台城三の丸として使用されていた地にあり、現在は青葉山公園の一部となっている。

概要

宮城県と仙台市の歴史に関する展示が中心であり、特に仙台藩伊達氏慶長遣欧使節に関連するものが充実している。特に『奥州仙台領絵図』は、幅8mもある巨大な絵図であり、人気の展示となっている。

また、児童向けのプレイミュージアムでは、児童用の試着や和楽器を試すことができる。 屋外には、中国紹興市から贈られた魯迅像、伊達政宗の胸像、林子平レリーフなど仙台ゆかりの人物の記念碑や作品等が展示されている。

2007年平成19年)に出版されたミシュランの旅行ガイド「ボワイヤジェ・プラティック・ジャポンMichelin Voyager Pratique Japon)」で「2つ星」の評価を受けた。

開館時間は9:00~16:45(入館は16:15まで)。2007年度の年間通算利用者数は、延べ19万2341人であった[1]。館内二階にはレストランがある。

沿革

テンプレート:External media 当館のある場所は、江戸時代仙台城三の丸であった。明治以降は第2師団が使用し、陸軍倉庫が置かれていた。このため博物館の入り口付近には第2師団が利用した軍馬軍用動物慰霊碑が建立されている。

戦後占領期進駐軍のキャンプ・センダイの一部として使用された。

1951年昭和26年)、仙台伊達家から歴史的価値がある物品が寄贈された。その伊達家寄贈文化財の保管・展示・研究のため、進駐軍から返還された当地に1961年(昭和36年)に開館した。1960年代の後半には増築されている。

1987年(昭和62年)の「政宗ブーム」の際、前々年までに再建がなされて資料館も付設した瑞鳳殿、および、前年に新築された当館は観光客を多く集めた。

本館で展示されている当世具足の黒漆五枚胴具足は伊達政宗所用のものであるが、 スター・ウォーズシリーズの主要キャラクターダース・ベイダーの衣装デザインの元となった事でも有名である。 参考資料を送付したのは、当時、米国の制作スタッフから国際電話で問い合わせを受けた本館であった。 (仙台市役所「仙台ニュース第9号」Web魚拓)


関連年表

指定文化財

国宝

ファイル:HasekuraRomanCitizenship.jpg
ローマ市公民権証書
  • 慶長遣欧使節関係資料
    • ローマ市公民権証書 1615年11月支倉常長宛 1通
    • 肖像画 2面(支倉常長像、パオロ5世像)
    • 聖画、聖具類 19点
      • ロザリオの聖母像 1
      • 祭服 1
      • 十字架像 1
      • 十字架及びメダイ 1
      • 十字架 1
      • ロザリオ 5
      • ディスチプリナ 1
      • テカ及び袋 1
      • レリカリオ 1
      • メダイ残欠 6
    • 馬具、染織類 25点
      • 鞍 2
      • 鐙(あぶみ) 2
      • 轡(くつわ) 2
      • 四方手(しおで) 1
      • 野沓 1
      • マント及びズボン 1
      • 壁掛 1
      • 縞模様布 1
      • 短剣 2
      • 印章 2
      • 留金具 10

国宝「慶長遣欧使節関係資料」の画像

重要文化財

  • 黒漆五枚胴具足 兜・小具足付(伊達政宗所用)附:黒羅紗地裾緋羅紗山形文陣羽織、旗
  • 銀伊予札白糸威胴丸具足(ぎんいよざねしろいとおどしどうまるぐそく)兜・小具足付 附:兜巾、頭巾、団扇3握、軍扇2握
  • 帯(三沢初子所用)12条 附:総鹿子裂2枚、入日記(いりにっき)1通
  • 小紋染胴服
  • 塵芥集 14代伊達稙宗制定の分国法

建築概要

  • 設計者 - 佐藤武夫設計事務所(現:佐藤総合計画)
  • 規模 - 地下1階、地上2階
  • 敷地面積 - 19,758m²
  • 建築面積 - 5,283m²
  • 構造 - SRC造
  • 受賞歴 - 第2回公共建築賞・優秀賞(1990年)

アクセス

脚注

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関連項目

外部リンク

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  1. 『仙台市博物館年報』第19号(平成19年度)、2008年、76頁。