人民党 (セーシェル)
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人民党(じんみんとう、テンプレート:Lang-en, テンプレート:Lang-fr)は、セーシェルの政党。1977年より一貫して与党の座にある。
党史
1964年にフランス=アルベール・ルネにより設立された社会主義政党で、当時の名称はセーシェル人民統一党(SPUP)。ルネのカリスマ的個人指導に基づく政党で、1977年に無血クーデターで政権を掌握。ルネは大統領に就任した。
政権奪取後の1978年、党名をセーシェル人民進歩戦線(SPPF)と改称した。SPPFは唯一の合法政党として、セーシェルを一党独裁による社会主義国家へと変貌させた。1977年のクーデターから、1993年の複数政党制導入までの時代を、セーシェル史の一区分として「第二共和国期」という。SPPF中央委員会はセーシェル国民議会を凌駕する権能を持っていた。
第二共和国期、SPPF党員や、タンザニア、アルジェリア、リビア、東ドイツなど他の社会主義国からの資金援助があり、ルネの長期政権維持に貢献した。
1993年に複数政党制を導入した後も、SPPFの長期政権は辛くも続いている。高齢のルネは2004年に引退し、ルネの側近で副大統領を務めていたジェイムス・ミッシェルが大統領となっている。
2007年5月12日に行なわれた総選挙では、SPPFは56.76%の得票で、国民議会34議席中23議席を獲得し、引き続き過半数を維持した。
2009年6月、セーシェル人民進歩戦線から人民党へと党名を改称した。