二見書房

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テンプレート:Infobox 二見書房(ふたみしょぼう)は、日本出版社

概要

サブカルチャー系の書籍、海外翻訳小説などに強く、またいくつかの社内カンパニー、レーベルにより特性の異なった出版を行っている。またジョルジュ・バタイユの全集が良く知られている。本社は東京都千代田区三崎町に所在する。

歴史

1940年に堀内文治郎が創立するも、第二次世界大戦後の出版不況により倒産。息子の堀内俊宏により、1960年8月25日に再度設立。

1980年代には、当時まだ出版数が殆ど無かったファミコンソフトの攻略本を「裏ワザ大全集」の名前で多数のタイトルを出版していたが、後にゲーム攻略本に関する事業からは撤退している。

二見書房の社内カンパニー・レーベル

マドンナ社

官能小説マドンナメイト」を主に発行する。この「マドンナメイト」シリーズは、1985年に創刊され、「読む文庫、マドンナメイト・ノベルズ」、「見る文庫、マドンナメイト写真集、「聴く文庫、マドンナメイト・カセット」、「動く文庫、マドンナメイト・ビデオ」より構成されていた。

2014年に直木賞を受賞する姫野カオルコが、無名時代の1986年に、『令嬢嬲り』を出している(姫野の官能作品は本作のみで、公式サイトではこれも存在しなかったことにされている)。

リヨン社

健康に関する本、詩集エッセイなどを主に発行する。

シャレード

ボーイズラブ小説を主に出版する。

すずらんコミックス

成人向けマンガを主に発行する。二見ブルーベリーシリーズと同系。2006年5月末から新刊発行なし。

その他

かつて営業車にダイハツ・シャレードを使用しており、リアガラス付近に「Charade」のロゴが入ったステッカーが貼られていた。

二見文庫

「ザ・ミステリー・コレクション」、「官能小説シリーズ」他を刊行中。金曜プレステージにて、「女医・倉石祥子」シリーズ既刊2作が、片平なぎさ主演でドラマ化された。

二見時代小説文庫

「剣客相談人」、「公事方裏始末」、「与力・仏の重蔵」の各シリーズ他を刊行中。

参考文献

  • 堀内俊宏『おかしな本の奮戦記』(二見書房 1987年)

外部リンク

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