中西寛
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中西 寛(なかにし ひろし、1962年8月24日 - )は、日本の政治学者。京都大学大学院法学研究科教授。専門は国際政治学。2013年現在、京都大学公共政策大学院でも教鞭をとっている。
経歴
大阪府池田市生まれ。京都大学では高坂正堯に、シカゴ大学時代は入江昭に師事する。高坂と同じくアメリカ重視の現実主義外交を唱える。政治家の前原誠司は高坂ゼミでの一年後輩に当たる。シカゴ大学留学を経て、2002年から現職。
学歴
- 1980年 甲陽学院中学校・高等学校卒業
- 1985年 京都大学法学部卒業
- 1987年 同大学院法学研究科修士課程修了(法学修士)
- 1988年 - 1990年 シカゴ大学歴史学部博士課程 (Ph.D candidate)
- 1991年 京都大学大学院法学研究科博士後期課程退学
研究歴
- 1991年 京都大学法学部助教授
- 1994年 - 1995年 文部省在外研究員
- 2002年 京都大学大学院法学研究科教授
- 2006年 同公共政策大学院教授(法学研究科兼担)
- 2009年 同大学院法学研究科教授(公共政策大学院兼担)
社会的活動
- 「21世紀日本の構想」懇談会第1分科会メンバー(1999年5月 - 2000年1月)
- 首相私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」有識者委員(2007年4月-08年6月)
- 首相有識者会議「外交政策勉強会」委員(2007年12月 - 08年9月)
- 安全保障と防衛力に関する懇談会 委員(2009年1月 - 8月 麻生内閣)
- 新たな時代の安全保障と防衛力に関する懇談会 委員(2010年2月 - 8月 鳩山内閣〜菅内閣)
- 財団法人平和・安全保障研究所理事
- 公益財団法人日本国際フォーラム評議員[1]、政策委員[2]
受賞
著書
単著
- 『国際政治とは何か――地球社会における人間と秩序』(中央公論新社 中公新書、2003年)。
共編著
- 田中明彦『新・国際政治経済の基礎知識』(有斐閣、2004年、新版、2010年)。
- 田中明彦・飯田敬輔『日本の国際政治学(1)学としての国際政治』(有斐閣, 2009年)。
- 小林道彦『歴史の桎梏を越えて――20世紀日中関係への新視点』(千倉書房、2010年)。
共著
- 伊藤之雄・川田稔編『20世紀日本と東アジアの形成』(ミネルヴァ書房、2007年)。
- 五百旗頭真編『日米関係史』(有斐閣、2008年)。
- 新川敏光・大西裕編著『世界政治叢書9 日本・韓国』(ミネルヴァ書房、2008年)。
- 中西寛・石田淳・田所昌幸『国際政治学』(有斐閣、2013年)。