世界デザイン博覧会

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世界デザイン博覧会(せかいでざいんはくらんかい)とは、名古屋市制100周年を記念して、平成元年(1989年7月15日から11月26日の4ヶ月間、名古屋市内の3会場で開催された博覧会である[1]。テーマは「ひと・夢・デザイン───都市が奏でるシンフォニー」。マスコットは、デポ。略称は「デ博」・「デザイン博」。会期中(平成元年10月18日~21日)には、開催のきっかけともなった「世界インダストリアル・デザイン会議(世界デザイン会議)」が開催された[1]

開催前は入場券の売り上げが芳しくなく、博覧会協会理事長の加藤誠之が自ら売り歩くなどしたが、3会場合わせた入場者数は目標の1,400万人を上回る約1,518万人に達し、「もっとも成功した地方博」と呼ばれた[1]

各会場の概要

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  • 場所:熱田区白鳥公園
  • テーマ:「21世紀との遭遇」
  • 面積:約26ha
  • 入場者数:約752万人
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  • 場所:港区名古屋港
  • テーマ:「楽しさへの旅立ち」
  • 面積:約11ha
  • 入場者数:約393万人

パビリオン

映像技術を駆使した「空飛ぶ車」の冒険劇を上映し、270万人を集めたトヨタグループ館が最も人気を博した[1]

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  • テーマ館
  • ホワイトミュージアム(フジパングループ、他)
  • NTTチャレンジ館
  • 光シアター(中部電力)
  • 三井・東芝館
  • 大型マルチ映像の松下館
  • 森村グループ「第III惑星館」
  • NEC C&Cパビリオン
  • 住友館
  • 三菱未来館
  • トヨタグループ館
  • 東邦ガス・ファンタジーワールド
  • インテリア館(カリモク・サンゲツ)
  • 富士通パビリオン 立体・CGシアター
  • 日立グループ館
  • メイテック・中日新聞・CBC館
  • あいち21世紀館
  • 夢集合Σ21
  • 外国館
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  • 名鉄グループ「水のファンタジー宮殿」
  • ガウディの城(提供・松坂屋)
  • 想像工房 東海銀行館
  • からくりワールド 名古屋市館
  • 中部の匠館
  • パチンコ・パチスロおもしろデザイン館
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  • ユニーグループ館「ビッ!くじら」
  • ときめきCITY館
  • JR東海リニアステーション
  • 日本車輛館「ロサンゼルススクェア」
  • デザインアイ・アリーナ朝日・メニコン館
  • ポートギャラリー

世界デザイン会議名古屋

  • 会期:平成元年10月18日~21日
  • 主催:国際インダストリアルデザイン団体協議会(ICSID)
  • 内容:国際インダストリアルデザイン団体協議会(ICSID)の総会を中核とする世界会議
  • 参加者:46カ国、3,765人
  • 認定展示会:世界デザイン博覧会
  • ネットワーク協賛: DEPO-NET/名古屋市、NTT協同運営

その他

  • メインテーマ館として利用された白鳥センチュリープラザは、現在、名古屋国際会議場として様々な文化事業や学術会議に利用されている。
  • テーマ曲『DREAMES COME TRUE 〜この街のどこかで〜』を愛知県出身の斉藤さおりが歌った。
  • 開場公開時間は午前9時30分~午後6時迄だったが、夏休み期間の7月21日~8月31日迄は閉場時間が午後9時迄だった。
  • 開催期間中は『DESIGN EXPO '89 スタンプラリー』が行われた。完走者には全員に、ファッションテレビ(1等)・カメラ(2等)・名古屋上空の遊覧飛行券3名分(3等)・ディレクターチェア(4等)・遊園地入園券他いずれか1点(5等)、消しゴム鉛筆他(6等)が贈られた。
  • 白鳥会場では、会場内移動手段として小型モノレール『ポッカライナー』(泉陽興業製ビスタライナーVL-NE)が走っていた。
  • 当博覧会の開催に際し、開催数日前にJR東海名古屋鉄道名古屋市営地下鉄の金山駅(名鉄のみ金山橋駅から改称)が統合されて金山総合駅が設置された。
  • ナディアパークはこの博覧会に合わせて整備された[1]

脚注

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関連項目

外部リンク

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 「デザイン博成功で光 時流の先へ 中部財界ものがたり 第17部 変わる名古屋財界<4>」中日新聞2014年8月15日付朝刊、地域経済面13ページ