不名誉除隊
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不名誉除隊(ふめいよじょたい、dishonorable discharge)とは、米軍軍人に対する懲戒処分の一つで強制的に除隊させられることをいう。日本の自衛隊における懲戒免職に相当する。対義語は名誉除隊。
米軍の場合
軍人(予備役や退役軍人も含まれる)が相当の理由により軍事法廷(軍法会議)で有罪となった場合、軍刑法により禁錮などの刑事処分が科せられる。さらに不名誉除隊処分を受けることは軍隊でもっとも恥ずべきこととされ、犯した罪が重大(敵前逃亡、性的暴行、殺人等)であれば高等軍法会議で裁かれる。
不名誉除隊処分を受けると通常の手続きで除隊した退役軍人が受けられる利益すべてを剥奪される。さらに多くの州では不名誉除隊は裁判で重罪の判決を受けたことと同等と見なされ、以下の不利益を被る場合がある。
特定の州ではこれらに加え、
- 選挙権の停止
- 銃器所持禁止
が課せられる場合がある。
参考文献
- 奥平穣治「防衛司法制度検討の現代的意義 日本の将来の方向性」