リルマザホン

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テンプレート:Drugbox リルマザホン (rilmazafone) は睡眠導入剤の一種。短-中時間作用型。日本では塩酸塩が、商品名リスミーなどとして発売されている。

効果と対象

睡眠薬として不眠症の患者に使用されるほか、麻酔前投薬にも使用される。

平均約3時間で最高血中濃度に達し、そこから10.5時間持続する。睡眠薬としては短~中期作用型なので、単純に寝つきが悪いだけではなく、夜中に起きてしまって眠れないようなケースにも処方される。

薬の効果としては強い方ではなく、重篤な副作用を起こしにくい安全な薬であるため、高齢者の不眠症状にすら最初から処方されることもある。

使用上の注意

以下に当てはまる場合、リルマザホンを投与する際は注意を要する。

  • 呼吸器官に異常があり、呼吸機能が高度に低下している患者
  • 高齢者

また、以下は投与してはいけない禁忌となるケースである。

  • 急性狭隅角緑内障を持っている患者
  • 重症筋無力症のある患者

副作用

倦怠感頭痛、集中力低下、吐き気、ふらつき、脱力感など。 一般に強い副作用が発現しやすい薬ではない。

以下は、ごく稀に起きる可能性のある、重度の副作用である。

  • 肝機能障害
  • 呼吸抑制
    • 呼吸機能が大きく低下している患者の場合、呼吸抑制が原因で炭酸ガスナルコーシス(CO2ナルコーシス)を起こし、意識を失い、必要な処置をしなければ死亡するケースもある。
  • 不整脈のような循環器系の異常
  • 発疹を伴う過敏症
  • 薬物依存

種類

  • 錠剤:1mg,2mg


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