ラグビーリーグ
テンプレート:スポーツラグビーリーグフットボール(テンプレート:Lang-en-short)は、ラグビーの一種。日本で「ラグビー」と呼ばれているのはラグビーユニオンであり、ラグビーリーグは2人少ない13人制であるなどルールがやや異なる。リーグラグビーと呼ばれることもある。
オーストラリアの一部地域(シドニーなどの東海岸一帯)では絶大な人気を誇っており、フットボールあるいはフッティなどと呼ばれている。またパプア・ニューギニアでは一番人気の国民的スポーツである。またイングランド北部でも人気がある。
概要
1895年8月29日、休業補償問題がきっかけで、主に北イングランドのラグビークラブにより「ノーザン・ラグビー・フットボール・ユニオン」(NRFU) が結成された。当時、北部の選手は週6日働いていたが、ラグビーの試合はほとんど土曜日に開催されることが多かった。したがって試合に出るには仕事を休まなければならず、補償もなかった。一方、南部の裕福な選手は週5日労働で土曜日は休み。そこで北部のラグビークラブは南部のラグビー・フットボール・ユニオン (RFU) に、仕事を休んで試合に出た選手に報酬をわたすことを提案したが、RFUは受け入れず、新団体の結成に至った[1]。
NRFU結成時点ではラグビーリーグとラグビーユニオンのルールは全く同一のものであったが、NRFUの選手のほとんどが日曜日以外の平日に出勤する必要のあった、今日的な意味でのアマチュア選手がほとんどであったことから、ラック・モール・ラインアウトなどの負傷の可能性が高い(少なくともNRFUがそう考えた)ルールが廃止され、現在のラグビーリーグのルールが確立されていった。
また、スクラムのルールは残っているが、ラグビーユニオンと違い、ほんの形式的なプレイであるため、不要であり廃止すべきだという意見が永年となえられている。
また、ラグビーリーグは設立の理由自体が金銭問題であったため、選手の金銭の授受に関してはきわめて寛容であり、そのためプロ選手が早くから存在していたが、ラグビーリーグ自体はプロ選手専用競技と言うわけではなく、アマチュア選手も存在している。
特徴
- ラックやモールといった密集状態を排除するなど、常にゲームを流動的にさせる点に重きが置かれている。
- オフェンス側のプレーヤーに対するタックルが成立するとプレーを中断。タックルを受けたプレーヤーは、ボールを足下に置き、足で後方へ転がすことによって始まる(「プレイ・ザ・ボール」)。
- オフェンス側のプレーヤーに対するタックルが6回成立すると攻守交代となる。6回目が成立した地点で攻撃権が相手に移るが(相手のプレイ・ザ・ボールで再開)、自陣のゴールラインに近いほど不利になるため、5回目が成立すると敵陣方向へボールを大きく蹴りこんで攻撃権を相手に渡したり、ドロップゴールを狙ったりする。
- 一般的にスクラムやキックの頻度が少ない。またスクラムは押し合いが無く、形だけで、ほとんどボール投入側がボールをとる。
- ノックオンやスローフォワードといった軽い反則だけでなく、ボールがタッチラインを越えた時もスクラムで試合が再開される。ラグビーユニオンと違ってラインアウトはない。
- トライの得点は4点。トライ後のコンバージョンキックでの得点が2点。ペナルティゴールで得る得点が2点、ドロップゴールの得点が1点となる。
- プレイヤーの背番号の順序がユニオンと逆(ユニオン:フォワード→バックスの順、リーグ:バックス→フォワードの順)である。だが、最近では、ポジションと背番号は必ずしも一致しない場合も出てきている。