ライヴ・アット・リーズ
テンプレート:Infobox 『ライヴ・アット・リーズ』 (Live at Leeds) は、ザ・フーが、1970年2月14日に行ったリーズ大学での演奏を録音したライブ・アルバム。
オリジナル版の収録曲は6曲だが、のち発売25周年を記念した「25周年エディション」では15曲に収録曲が増えた。さらにのち、2枚組・33曲収録の「デラックス版」も発売されている。このデラックス版では、アルバム『トミー』のライブ版(数曲の省略、若干の曲順の異同があるが、ロック・オペラである同作の大筋を再現している)が収録され、ファンの話題をさらった。
目次
背景
ザ・フーは1969年半ばにアルバム「トミー」をリリース後プロモーションのため世界ツアーを敢行、同年末に帰国。ツアーのライブ盤リリースへの期待が高まったが、メンバーはアルバム収録曲選定のために計約80時間に及ぶとされた録音を聞くことに辟易し、後日ロジャー・ダルトリーがインタビューで語ったところによれば、ピート・タウンゼントはブートレグ盤の流通を防ぐため、録音テープを焼却したとまで噂されたテンプレート:要出典。</br> 結局、ライブ盤の録音を目的として、1970年2月14日のリーズ大学と、同15日のキングストン・アポン・ハル(通称ハル)でのライブが追加的に行われたが、ハルでのライブはベースギターの音の収録漏れという技術的トラブルに見舞われたことから、アルバム作成のためにはリーズ大学の録音が必須となった。ファンや評論家はリーズ大学での演奏を高く評価していたものの、メンバー達はより広い会場で行われたハルでの録音の方が音響的に良いと考えていた。</br>
彼らの自己評価はともかく、バンドの全盛期であったことや、アルバム「トミー」の国際的な成功等の要因も伴って、同アルバムは名盤となった。パッケージ
アルバムのカバーは無地の茶色い厚紙。ブロック体で「ザ・フー・ライブ・アット・リーズ」と青または赤のインクでスタンプされており、当時のブートレグ盤を模している。オリジナル版では、見開きのジャケットを開封すると両側にポケットがあり、片側にはレコードが、もう片側にはバンドの写真、領収書、鉛筆書きされた"see me, feel me/listening to you"の歌詞のほか、ピートがリッケンバッカーを抱えウインドミル奏法を披露している"Maximum R&B"のポスターなど、様々なガジェットが納められている。</br> また、録音中のノイズを除去しないようエンジニアに指示するピートの手書きのメモがあり、恐らくはリマスター以前の盤に収録されている(例えば"Shaikin' all over")、ジョンのベースのシールドに起因するノイズの事を指しているとされる。
評価
ニューヨーク・タイムズ誌は「史上最高のロック・ライブ・アルバム」と評した。評価が高まるにつれ録音が行われたリーズ大学は聖地と目されるようになり、現在では銘板(ブルー・プラーク)が掲示されている。
『ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・ベストアルバム500』に於いて、170位にランクイン[1]。
収録曲
特記なき限りピート・タウンゼント作詞・作曲
オリジナル版(1970年)
- ヤング・マン・ブルース - Young Man Blues (Mose Allison)
- 恋のピンチ・ヒッター - Substitute
- サマータイム・ブルース - Summertime Blues (Eddie Cochran, Capehart)
- シェイキン・オール・オーヴァー - Shakin' All Over (F. Heath)
- マイ・ジェネレーション - My Generation
- マジック・バス - Magic Bus
25周年エディション(1995年)
- ヘヴン・アンド・ヘル - Heaven And Hell (J. Entwistle)
- アイ・キャント・エクスプレイン - I Can't Explain
- フォーチュン・テラー - Fortune Teller (Neville)
- いれずみ - Tattoo
- ヤング・マン・ブルース - Young Man Blues (Mose Allison)
- 恋のピンチ・ヒッター - Substitute
- ハッピー・ジャック - Happy Jack
- アイム・ア・ボーイ - I'm A Boy
- クイック・ワン - A Quick One, While He's Away
- すてきな旅行 / スパークス - Amazing Journey / Sparks
- サマータイム・ブルース - Summertime Blues (Eddie Cochran, Capehart)
- シェイキン・オール・オーヴァー - Shakin' All Over (F. Heath)
- マイ・ジェネレーション - My Generation
- マジック・バス - Magic Bus
デラックス・エディション(2001年)
ディスク1
- ヘヴン・アンド・ヘル - Heaven And Hell (J. Entwistle)
- アイ・キャント・エクスプレイン - I Can't Explain
- フォーチュン・テラー - Fortune Teller (Neville)
- いれずみ - Tattoo
- ヤング・マン・ブルース - Young Man Blues (Mose Allison)
- 恋のピンチ・ヒッター - Substitute
- ハッピー・ジャック - Happy Jack
- アイム・ア・ボーイ - I'm A Boy
- クイック・ワン - A Quick One, While He's Away
- サマータイム・ブルース - Summertime Blues (Eddie Cochran, Capehart)
- シェイキン・オール・オーヴァー - Shakin' All Over (F. Heath)
- マイ・ジェネレーション - My Generation
- マジック・バス - Magic Bus
ディスク2
- 序曲 - Overture
- イッツ・ア・ボーイ - It's A Boy
- 1921 - 1921
- すてきな旅行 - Amazing Journey
- スパークス - Sparks
- 光を与えて - Eyesight To The Blind (Sonny Boy Williamson)
- クリスマス - Christmas
- アシッド・クイーン - The Acid Queen
- ピンボールの魔術師 - Pinball Wizard
- 大丈夫かい - Do You Think It's Alright?
- フィドル・アバウト - Fiddle About (J.Entwistle)
- トミー、聞こえるかい - Tommy, Can You Hear Me?
- ドクター - There's A Doctor
- ミラー・ボーイ - Go to the Mirror
- 鏡をこわせ - Smash The Mirror
- 奇蹟の治療 - Miracle Cure
- サリー・シンプソン - Sally Simpson
- 僕は自由だ - I'm Free
- トミーズ・ホリデイ・キャンプ - Tommy's Holiday Camp(Keith Moon)
- 俺達はしないよ - We're Not Gonna Take It
脚注
外部リンク
- The Who.com official site
- Discography > Albums > Live At Leeds from the Hypertext Who, a comprehensive fansite