ライトフライヤー号

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ライトフライヤー
概要
用途 実験機
乗員 パイロット1名
初飛行 1903年12月17日
製造者 ライト兄弟
寸法
全長 6.4 m (21 ft 1 in)
全幅 12.3 m (40 ft 4 in)
全高 2.7 m (9 ft 0 in)
翼面積 47.4m2 (510 ft2
重量
空虚 274 kg (605 lb)
運用 kg (lb)
最大離陸 338 kg (745 lb)
動力
エンジン 水冷直列4気筒 (4,000 cc) × 1
出力 12 HP (9 kW
性能(目安)
最大速度 48 km/h
巡航速度 km/h
最大高度 9.15 m (30 ft)
航続距離 0.26km
第4回飛行
翼面荷重 7.1 kg/m2 (1.4 lb/ft2

ライトフライヤー号(Wright Flyer)は、アメリカライト兄弟が開発した飛行機。またの名をフライヤーI、又は1903フライヤーと呼ばれる。

一般に「世界で初めて飛行に成功した航空機」とされることが多いが、これより以前にも気球グライダーなどの意図的な有人飛行、1852年アンリ・ジファールによる飛行船などの動力飛行の前例は存在する。スミソニアン協会は、展示しているライトフライヤー号を「最初の動力付きで、パイロットが搭乗して継続的に飛行し、機体を操縦することに成功した、空気より重い空飛ぶ機械」と説明している[1]。また国際航空連盟は、初飛行から100周年となった2003年に「最初の継続的に操縦を行った、空気より重い機体での動力飛行」と述べている。

概要

主翼は複葉で、ライト兄弟自製のガソリンエンジン1基(既に機械式燃料噴射装置を備えていた)を動力に、直径2.6mのプロペラ2つを推進式に配置し、ローラーチェーンによって駆動した。プロペラのトルクを打ち消すために、2つのプロペラは相互逆回転で駆動された。離陸にはレールを敷く必要があり、着陸にはそりを用いる。

ライトフライヤー号は単純に浮揚するだけでなく、製作当時から、操縦系を既に備えていたことでも画期的な飛行機だった。機体前方に昇降舵、機体後部に方向舵を備え、ワイヤーにより、動翼を制御できた。エルロンとして主翼をたわませている(たわみ翼)。パイロットは機体へ腹ばいに搭乗して操縦する。そして操縦応答性を最優先に設計したため、安定性が犠牲になっていた。

1903年12月17日にノースカロライナ州キティホーク南約6.4kmのキルデビルヒルズ付近にて初飛行に成功した。計4回の飛行を行い4回目の飛行では59秒間で260mの飛行をしたが、その際着陸に失敗し前方の昇降舵が壊れ、その後停止中の機体が強風で転倒して大きく損傷している[2]

関連項目

参考文献

  1. スミソニアン協会の博物館は一般に「殿堂」と扱われているが、飛行機の初飛行に関してはライトフライヤーはエアロドロームとのライバル関係にあったという遺恨がある。
  2. テンプレート:Cite web

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