ヤングユー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テンプレート:Sidebar with collapsible lists
『ヤングユー』 (YOUNG YOU) は、かつて集英社が発行していた日本の女性向け月刊漫画雑誌。1986年に創刊され、2005年に休刊した。刊行月の前月8日に発売された。
1986年5月、『月刊セブンティーン』(集英社)の特別編集として創刊。当初は隔月に発行されたが、『月刊セブンティーン』が休刊翌月の1986年11月から月刊化。『YOU』(読者層:20代後半以降)、『オフィスユー』(読者層:20代半ばまで)の姉妹誌で、少女漫画は卒業したがレディースコミックはまだ早いという女性を対象にしたヤング・レディースコミック誌の老舗的存在だった。休刊後、連載作品は『YOU』と『コーラス』(集英社)に引き継がれ、執筆作家も主にこの2誌へ異動した。
歴史
- 1986年5月 - 『月刊セブンティーン』特別編集の増刊として『ヤングユー』第1号が創刊。7月に2号が、9月に3号が発売される。
- 1986年10月 - 『月刊セブンティーン』休刊(1986年12月号)。
- 1986年11月 - 月刊誌として新創刊(1986年12月号)。
- 1987年 - ヤングユーコミックス発刊。
- 2005年10月8日 - この日発売された2005年11月号を以って休刊。
主な掲載作品
- 秋本尚美「アンサンブル」「ぬくぬく」
- 石井まゆみ「新 ロッカーのハナコさん」「キャリア こぎつね きんのもり」
- 岩館真理子「うちのママが言うことには」「冷蔵庫にパイナップル・パイ」
- 羽海野チカ「ハチミツとクローバー」
- 逢坂みえこ「ベル・エポック」
- 緒形もり「うちのうめは今日もげんき」
- 鴨居まさね「秘書・恵純 18歳」「雲の上のキスケさん」「SWEETデリバリー」
- 坂井久仁江「雨の日は恋をする」
- 辛酸なめ子「消費セラピー」
- たかさきももこ「白衣でポン」
- 高橋由佳利「トルコで私も考えた」
- 谷地恵美子「明日の王様」
- 西村しのぶ「アルコール」
- 榛野なな恵「Papa told me」「ピエタ」
- 槇村さとる「おいしい関係」「Do Da Dancin'!」「BELIEVE」
- もん「おしゃべりニューヨーク」
- 山下和美「ダンディーとわたし」
- 渡辺ペコ「東京膜」
発行部数
- 2003年9月1日 - 2004年8月31日、172,500部[1]
別冊・増刊誌
- 別冊ヤングユー(別冊YOUNG YOU)
- 1987年3月に創刊。年4回刊(4月、6月、8月、12月)。『別冊YOUNG YOU EARLY SPRING』など、発行ごとに末尾に季節の名前を冠した。2002年に休刊し、『ヤングユーカラーズ』に改名した。
- ヤングユーカラーズ (YOUNG YOU COLORS)
- 2003年1月25日に、『別冊ヤングユー』を改名して創刊。『YOUNG YOU COLORS ROSSO』など、発行ごとに末尾に色の名前を冠した。その後休刊。
- ヤングユースペシャル (YOUNG YOU SPECIAL)
- 1994年4月創刊。年2回ペースで刊行された。掲載内容は『別冊ヤングユー』とほぼ同じである。その後休刊。
- ヤングユーセレクション (YOUNG YOU SELECTION)
- 1996年8月創刊。『ヤングユー』の過去の掲載作品が再録された。同じ趣旨で、『ヤングユー増刊 1冊ぜ〜んぶ結婚物語』なども発行された。その後休刊。
- デラックスヤングユー(デラックスYOUNG YOU)
- 2000年10月創刊。新作と『ヤングユー』の過去の掲載作品の両方が掲載された。その後休刊。
コミックファーム
『ヤングユー』誌上で行われていた漫画養成ページ。略称は「コミファ」。『月刊セブンティーン』誌上で行われていたコミックファームを引き継いだものなので、「NEWコミックファーム」とも言う。
脚注
外部リンク
- 公式サイトヤングユー
- 集英社小史
- ヤングユー目次サイト