メガアダプタ

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テンプレート:Infobox コンシューマーゲーム機 メガアダプタとは、セガ・エンタープライゼス(現:セガ)が販売したメガドライブ用の周辺機器である。1989年1月26日発売。価格4,500円。

概要

メガアダプタを使用することで、セガの8bitゲーム機マークIIIのゲームがプレイ可能になる。メガアダプタ本体には、マークIII用のROMカートリッジスロットとマイカードスロット、ポーズボタンのみが装備されており、メガドライブ本体のカートリッジスロットに挿して使用する。コントローラはメガドライブ付属のものが使用でき、方向ボタンとBボタン・Cボタンのみ使用する。

カートリッジ・マイカードの形状はマークIIIと同じだが、SG-1000用のカートリッジやマイカードは使用できない[1]

メガドライブにはマークIII互換の動作モードがあり、マークIII用ROMカートリッジを接続すると自動的に切り替わるようになっていた。ただし、マークIII / マスターシステムFM音源は、メガドライブ本体のFM音源部の仕様が異なるためセガ公式によるサポートはされていないが、後に同人ハード作家によって別途OPLL音源を乗せ、カートリッジ端子にあるオーディオ入力に合成させる形でFM音源対応を実現させた同人基板が製作され、コミケットやネットオークションで少数ながら販売された。メガアダプタの内部構造は、ポーズボタン用の割り込み回路がある以外は、殆どがピン配列の変換パーツで占められている。

カートリッジスロット周辺の形状が異なるため、メガドライブ(初代機)以外の互換機には直接接続できない[2]

しかし、マスターシステムの人気が残っていたヨーロッパでは、メガドライブ2専用のメガアダプタが販売されていた。

元々はメガドライブ発売最初期のソフト不足をカバーするための補助製品であり、ある程度メガドライブ用のソフトが出揃うと製品としての役割を終えたため、販売期間は短かった。また当時は、家庭用ゲーム機業界は、後方互換性に固執しないのがよしとされた時代であり、あまり積極的に販売されていなかったので、出荷数・現存数が少ない周辺機器である。

脚注

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  1. SG-1000の画面モードを使用する『F-16 ファイティングファルコン』も使用不可。
  2. 非公式ではあるが、スペーサーを用いた使用法が存在する。また外装を取り払い基板を剥き出しにすることでも一応使用可能になる。

外部リンク

テンプレート:家庭用ゲーム機/セガ