ミカドガン

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ミカドガンAnser canagicus)は、動物界脊索動物門鳥綱カモ目カモ科マガン属に分類される鳥類。

分布

アラスカ州チュクチ半島で繁殖し、冬期になるとカムチャツカ半島アリューシャン列島アラスカ湾へ南下し越冬する[1][2][3]

通常日本には飛来しないが、1964年(昭和39年)~1965年(昭和40年)に宮城県仙台市東部の水田で日本初の観察例がある[4]

形態

全長66-89センチメートル[1]。翼長オス38-40センチメートル、メス35-38.5センチメートル[2]。頭部から後頸にかけての羽衣は白く[1][3]、前頸の羽衣は黒灰色[2]。胴体の羽衣は羽毛の外縁が白黒の暗青灰色で、白黒の鱗状に見える[1][3]。尾羽は白い[3]

嘴は小型で、ピンク色[1][2][3]。後肢は橙色[1][2][3]

生態

越冬地では岩礁海岸に生息する[1][3]

食性は雑食で、海草などを食べる[2]

繁殖形態は卵生。5-6月に沿岸から16キロメートル以内の場所に巣を作り、5個の卵を産む[2]。抱卵期間は24-25日[2]

人間との関係

狩猟による生息数の減少が懸念されている[2]

参考文献

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関連項目

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参考文献

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  1. 以下の位置に戻る: 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 桐原政志 『日本の鳥550 水辺の鳥』、文一総合出版2000年、107頁。
  2. 以下の位置に戻る: 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 2.7 2.8 黒田長久、森岡弘之監修 『世界の動物 分類と飼育 (ガンカモ目)』、財団法人東京動物園協会、1980年、28頁。
  3. 以下の位置に戻る: 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 真木広造、大西敏一 『日本の野鳥590』、平凡社、2000年、89頁。
  4. 元の位置に戻る 仙台市史続編編纂委員会『仙台市史』続編第2巻(経済文化編)、仙台市、1969年、37-38頁、40頁。