ポーリン温泉
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ポーリン温泉(2013年)
ポーリン温泉(ポーリンおんせん、テンプレート:Lang-en-short)は、マレーシアのボルネオ島サバ州、キナバル自然公園にある温泉。
概要
ポーリンとは、カダザンドゥスン族の言葉で竹の意味である。コタ・キナバルの北東のジャングルの中にある。キナバル山の東側、標高約500メートルに位置し[1]、キナバル自然公園の中でもある。公園本部 (Park Headquarters; Park H.Q.) からは、およそ40キロメートルの距離にあり[2]、近くにスグッド川 (Sungai Sugut) が流れる。
もともと地元では「熱湯が噴出する恐ろしい所」とされていたが、太平洋戦争中にボルネオ島を占領していた大日本帝国軍の手により掘削、開発された。温泉好きの日本人と違い、現地住民には温泉入浴の習慣がなかったために、大日本帝国軍撤退後は放置されていたが、1970年代から整備が進められ、現在は国立公園の一部として多くの観光客が訪れる。
庭園風に整備された施設内には[1]、入浴料が有料の屋内個室風呂と入浴料が無料の露天風呂がある。露天風呂も複数の小さな浴槽に分かれている。1つのグループに1つの浴槽が使用できる。使用前に自分で温泉と水の混合を調整して浸かる。
キナバル山登山ツアーとのセットでこの温泉に訪れるトレッカーも多い。周囲にはロッジやキャンプ場がある。
泉質
アクセス
- コタ・キナバルから車で2時間から2時間半。
周辺施設
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キャノピー・ウォークウェイ
熱帯雨林であるジャングル内に遊歩道が設置されている。1990年には、山腹に地上30メートル以上の林冠部を渡す吊り橋、キャノピー・ウォークウェイ(Canopy Walkway、延長158メートル[3])が設置された[1]。また温泉のあるジャングルは世界最大の花ラフレシアの自生地帯でもあり、ラフレシア探索ツアーが催されている。